S2a 事例研究

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講演テーマ

トップガン研修構築の考え方と実践 -課題解決力、リーダーシップ力の向上を目指して-

発表者

株式会社デンソー技研センター
古畑 慶次

概要

デンソーでは、経営戦略に必要な人材を育成するためにハイタレント研修を実施している。ソフトウェア工学のハイタレント研修は、開講時より開発プロセスに沿った講義と課題発表で構成していたが、課題発表では講義内容が十分活用できず、課題解決の考え方も不十分であった。

そこで、目指す人材像を「開発現場の課題を解決し、デンソーを引っ張っていける技術者(トップガン)」、必要な能力を課題解決力とリーダーシップ力と定義し、カリキュラムの再構築を行った。

まず、課題解決力の向上を図るために、研修に論文作成と最新技術の講義(特論)を導入した。さらに、課題形成に必要な知識・技術、工学的アプローチを修得するコースを新設すると同時に、受講者一人一人の課題形成、解決の支援を開始した。また、リーダーとしての自覚、課題解決へ立ち向かうマインドセットを形成するため、技術者としての理念、哲学を学ぶ講義を特論に加えた。

以上の取り組みにより、課題解決力を示す受講生の論文は、社外発表が数件出るレベルまで向上した。リーダーシップ力については、講義での質問の増加や、目の色の変化など、受講生が課題解決により積極的に取り組むようになった。

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