S4c 経験報告

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講演テーマ

目的思考に導く「成長モデル」を基盤とした仕組み
~手段思考からの脱却を目指して~

発表者

株式会社デンソークリエイト
○竹下 千晶
木下 靖裕

概要

 品質問題や絶え間なく続く高負荷な状況から脱するため、プロセス改善を始めとしたレビューの強化等の様々な取り組みをしてきた。それらを定着させると共に、有効に実践できる人材を育成するために、プロセス遵守の監査や定量的な目標管理、教育を行ってきた。その中で、現場ではプロセス定義に書かれていることや教育で知ったやり方をこなすことや、目標値をクリアするためにデータを作ることに囚われ、本来の目的を見失ってしまうことが多々あった。それは、”何を実施する”のかが基盤の「手段思考」になっており、本来あるべき姿である”何を達成する”のかが基盤の「目的思考」になっていないのではないかと気付き、「目的思考」に導く仕組みが必要と考えた。

 そこで、定着させたい大切な活動について、その活動の目的を明らかにし、手段を与えるのではなく、目的を見据えて”考える”ことを表現する「成長モデル」を考案した。そして、活動を定着させるための「トレーニング」と「診断」の仕組みを「成長モデル」を基盤として構築、実施することで、「目的思考」に導くことに取り組んだ。

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