S1a 経験報告

講演テーマ

ドメイン特化型要求抽出の取り組み~交差点における運転行動による環境変化を考慮した要求抽出~

発表者

株式会社 デンソーアイティーラボラトリ
○可児 佑介

工学院大学
位野木 万里

概要

交差点では、運転に影響を与える外的要因やドライバの内的要因が非常に多く、運転における認知・判断・操作の各段階において満たすべき状態が変化するため、事故防止のための要求をすべて抽出することが困難である。そのため、要求抽出には深いドメイン知識が必要であり、開発者同士が共通理解を得るのが困難であった。本案では、このような交差点における安全のための要求抽出に特化した手法を提案する。

まず、従来手法として、ゴール指向要求分析の一手法であるKAOS(Knowledge Acquisition in autOmated Specification)について触れ、その問題点を指摘する。次に、ゴールモデルをベースに、場の概念モデルとシナリオ分析を組み合わせることで要求を可視化する手法を提案する。そして提案手法の評価のために、実データ用いて要求抽出する。さらに、提案手法の有効性評価のために、現行システムの対応範囲を可視化する。最後に、それら適用結果について考察する。
           

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