令和8年3月12日に第3回技術委員会(委員長:冨安寛 (株)NTTデータグループ 常務執行役員、副委員長:吉田英嗣 (株)NTTデータグループ 技術革新統括本部 システム技術本部長)が、JISA会議室及びオンライン(Zoom)によるハイブリッド方式にて開催された。参加者は24名。当日の報告内容の要旨は以下の通りである。
1.講演:新しいDX推進指標について
田中秀人((独)情報処理推進機構)氏より、「新しいDX推進指標」について講演が行われた 。成熟度レベル5の定義拡大や、デジタルガバナンス・コードに準拠した「ステークホルダー(株主等)との対話」項目の追加など、改定のポイントが共有された 。また、今後のデジタルガバナンス・コード4.0への改定に合わせ、AI関連の指標強化を図る方針が示された 。
・DX推進指標のご案内
https://www.ipa.go.jp/digital/dx-suishin/about.html
2.システム開発への生成AI活用の現状と課題
吉田副委員長より、生成AI活用による人月ビジネスの変容と、SIerが目指すべき「AIネイティブ」な姿について報告があった 。AIをパートナーとした高度な金融シミュレーション等の付加価値創出や、品質保証されたAIの公認制度、情報処理試験のAI時代対応等、意見交換が行われた 。
3.令和8年度JISA事業計画について
髙𣘺専務理事より、次年度の事業運営方針について説明があった 。
4.事業者確認デジタル化およびデータエコシステム形成について
岡本委員(伊藤忠テクノソリューションズ(株))より、事業者の身元・属性確認のデジタル化に関する現状と課題について提案がなされた。取引の効率化に資する仕組み作りなど、社会インフラとしての活用の在り方について、引き続き検討を深めていく。
5.JISA宣言検討タスクフォースについて
安藤委員(伊藤忠テクノソリューションズ(株))より、JISA宣言の検討状況について報告があった。現在は「価値基準」と「行動指針」を、より簡潔で理解しやすい文章にまとめるプロセスに注力しており、時間をかけて丁寧な合意形成を図っている状況が共有された。
6.技術コンテストおよびSIS2025の結果報告
技術コンテスト実行委員会長谷川委員長((株)NTTデータグループ)第4回コンテストの実施結果が報告された。生成AIの活用により、企業規模を問わず高い成果が得られる可能性が示された。今後は今回の実績を踏まえ、AI活用時代にふさわしい評価の在り方など、次年度に向けたさらなる充実化について意見交換が行われた。
7.部会報告
各部会長より、今年度の活動成果と次年度への展望が報告された。技術調査部会によるAIネイティブ開発への意向調査、エンジニアリング部会による若手層が主役となる場の提供、サイバーセキュリティ部会による日本独自の提言発信など、各部会とも次年度に向けた戦略的な活動方針が示された。
8.SIS2025のご報告
事務局より、満足度約8割と好評であったアンケート結果が報告された。特に対話重視のワークショップ形式が支持されており、寄せられたニーズを次年度以降の企画検討に活かしていく方針である。
(溝尾)