令和7年8月4日に第1回ビジネス委員会(委員長:長坂 正彦)がJISA会議室及びオンラインにて開催された。参加者は20名。冒頭、長坂委員長より「JISAは社会のリード役として、地域課題や自治体システム標準化の推進、AI活用を重視していく」との方向性が示された。
■主な議事内容
1.本年度活動方針の共有
事務局より企画書に基づき、ビジネス委員会のミッションである「価値創造型事業モデルの構築」に向けたステップについて説明があった。
具体的には、中小企業視点での価値の可視化、契約価値基準の整備、知見活用による経営変革の推進が掲げられた。
2.各委員による問題意識の共有
各委員からは、生成AIの急速な普及や人月モデルからの脱却、業界構造や価値の再定義に対する多様な課題意識が共有された。
特に、「ユーザー側の意識変化」「契約価値の見える化」「地方課題のデジタルでの解決」などが議論の中心となった。
3.過去の研究・事例紹介
三谷委員からは「情報システムのパフォーマンスベース契約に関する研究」が紹介され、従来の人月契約から成果ベース契約への転換の必要性が示された。
続いて石谷委員より、ソフトウェア開発における見積もり手法とその課題についての発表があった。
4.地方ベンダーによる地域課題解決の推進
加藤委員より、自治体システムの標準化やクラウド化の現状、今後の課題等について報告があった。特に、地方におけるデジタル実装の推進の必要性が強調された。
5.今後の進め方について
今後は各部会を中心に議論を深め、価値創造型事業モデルの構築や地域課題解決の推進に向けて、具体的な議論を展開していく。第2回は10月14日(火)を予定。
以上
(小泉)