令和7年7月31日に第1回人材委員会(委員長:松田 信之(一社)情報サービス産業協会 参事)が、オンライン会議にて開催された。参加者は21名。冒頭、委員長から「令和7年度の活動がスタートした。3名の新たな委員の参加があった。皆様のお力をいただきながら活動を推進していきたい。」と挨拶があった。
1. 令和7年度活動企画の説明
今年度の重点活動として以下6項目を提示があった。
(1)デジタル人材の価値・属性定義
(2)IT人材の+AIスキリング
(3)情報処理関連資格試験にかかる改革支援
(4)JISA版NTCプロジェクトの拡充
(5)ITアスリートの育成研修の一層の強化
(6)プログラミング教育に関する支援活動
2. 経産省タスクフォース活動状況の共有
情報処理試験制度改革として、以下の新提案が報告された。その後、各委員との意見交換が行われた。
・「モダナイゼーション・アーキテクト試験」構想。
・サイバーフィジカル領域スキルを含む新資格提案。
・「高度IT人材」と「課題解決志向人材」の両育成モデルの提示。
なお、各委員からの主な意見は以下のとおり。
【主な意見】
・専門技術よりも“総合力”や“課題解決力”を評価すべき。
・現場とのギャップや試験の陳腐化を懸念する声。
・技術理解と価値創出の両立を重視した資格制度への期待。
・用語・人材像定義の明確化とビジネスアーキテクチャ視点の導入を提案。
・海外資格制度との比較や人間力重視の観点も共有。
3. NTCプロジェクト進捗報告(第4期)
群馬県での多文化共生をテーマに、9名が参画中。10月9日成果発表予定。
4. JDIC(JISA Digital Innovation Challenge)概要
今年度新設の競争型人材育成企画。9月よりプロジェクト開始予定。
・ISO56002に準拠し、各社が課題解決型プロジェクトに挑戦。
・オープンチャレンジ型/地域連携型の2パターンで展開。
5. ベトナム視察報告
FPT大学・企業・業界団体を訪問。先進的なAI・EQ教育や国際連携の可能性について報告。8月28日「Japan ICT Day」にて成果発信予定。
(小泉)