第8回 技術調査部会

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 令和7年4月24日(木)、第8回技術調査部会  (部会長:吉田 英嗣 (株)NTTデータグループ)がJISA会議室にて開催された。参加者は8名。

 今回は、報告書全体の読み合わせなど、担当分析の考察結果について確認した。例えば、実績指数、着手意向指数上位10件に関する分析は以下の通り。

 SI実績指数の上位で目立つ点としては「分散型構成管理ツール」が17位から9位、「デジタルワークプレイス技術」が21位から10位に上昇した。「分散型構成管理ツール」は、リモートワークの普及、ソフトウェア開発のアジャイル化、クラウドサービスの普及等によって、開発者にとってなくてはならないソリューションになっている。昨年は、「Web会議システム」という項目があり3位であったが、今年は「デジタルワークプレイス技術」に統合されているため、実績が急上昇したと推察する。
 着手意向指数では生成AI関連が1位から4位を占めており「機械学習」「コード生成AI」「AIOps/AI技術を用いたIT運用管理の自動化と効率化」「生成AI/LLMガバナンス」となった。「コード生成AI」や「AIOps/AI技術を用いたIT運用管理の自動化・効率化」は、開発を支援する用途で活用される。一方、「生成AI/LLMガバナンス」は、生成AIの活用が進む中で発生するリスクから企業を守る役割を果たす。生成AIの利用が急速に広がる中で、倫理的問題や規制遵守の重要性が高まっている。また、政府や規制機関もAI利用に関するガイドライン作成や法整備を進めており、それらに対応するためのガバナンスソリューションが今後さらに求められるだろう。いずれにおいても生成AIに対し大きな期待が寄せられていることが分かる。





 調査結果の詳細は、5月末発刊の「2025年版 情報サービス産業における情報技術マップに関する調査報告」で報告する。なお、6月上旬にJISA会員企業へ同報告書を郵送する。

(大原)

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