第6回 人材委員会

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令和7年3月11日に第6回人材委員会(委員長:松田 信之(一社)情報サービス産業協会 参事)が、オンライン会議にて開催された。参加者は24名。冒頭、委員長から「本日は2年間の活動の最後となる。特にアクションプランと情報処理技術者試験に関する議題について重点的に議論したい」と挨拶があった。

1.生成AIに関する政策提言とアクションプラン
 「生成AIに関する提言」とアクションプラン0.9版が提示された。人材育成を軸に、以下の4つのアクションプランと3つの課題があげられた。委員からは、企業間交流の実現可能性やAI人材の価値創造のあり方に関する意見が寄せられた。

【アクションプラン】
・+AIリスキリング による価値創造エンジニアへの転換
・地域共創 による実践的AI人材の育成
・企業間人材交流 による実践的AI人材育成
・資格認定制度 によるAI人材の育成促進

【課題】
・取引における生成AI活用のための共通フレーム確立
・次世代DevOps確立による価値創造領域へのシフト
・ビジネスプロセス変革スキームの確立

2.情報処理技術者試験の見直しと方向性
 新しい情報処理技術者試験についても議論され、経済産業省やIPAと共に検討を進めてきた経緯が説明された。委員からは「各レベルに必要な人材の数を明確化する必要がある」などの提案があった。

3.第4期NTCプロジェクトと人材育成の取り組み
 NTCプロジェクトの進捗が報告され、価値創造の実践の重要性が強調された。

4.JDICの成果と今後の展望
初年度のJDICの取り組みは成功と評価されつつも、広報活動の強化が必要との意見があがった。

5.学校教育に関する活動部会報告について
 中高生向けのAI・データリテラシー教育の重要性が報告された。活動の一環として、以下のワークショップ及びセミナーが実施された。

・中学生向けプログラミングワークショップ(Arduinoを用いた実習)
・ジェンダーギャップを乗り越えたITエンジニアの未来

6.2年間の活動総括と今後の方針
 委員会は2年間の活動をドキュメント化し、4月発行のJISA会報にサマリーを掲載する予定である。また、ITアスリート育成研修が4月・5月に実施され、機会の特定からコンセプト創造・検証に至るプロセスを学ぶプログラムが提供される。

                                                (小泉)

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