平成30年10月16日、JISA会議室で第6回先進技術部会が開催された。出席者は12名。前回までの議論の確認を兼ねて、デジタルビジネスへの取り組み事例と課題認識について野村総合研究所小澤委員より発表があり、その後意見交換が行われた。発表要旨と意見交換における主なコメントは次の通り。
- 全社的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していくための体制を構築している。取り組みは、デジタル技術で既存ビジネスモデルを高度化するためのプロセス変革と、新たなビジネスモデルの創造に分けて推進中。
- 業界・業種ごとのコンサル部門とシステム開発部門に加え、全事業部を横串にしたデジタルソリューション技術基盤を設置している。
- 顧客企業との連係、スタートアップ・ベンチャーとの連係によって事業シーズの創造を目指している。
議論の結果、PoCからの出口戦略は、全ての関係者にとって大きな課題となっていることで一致した。とりまとめの際には次の2点に注意することとした。
- 将来的には、業界全体のパイは大きな変化はないが、質的に大きな変化があることが想定される。
- 通常、ボリュームゾーンが動く時は先進的な動向より一歩遅れて進むことになるが、そのタイミングで乗り遅れないようにしないといけない。
今後は、これまでの総括と提言とりまとめ方針について議論予定。
(山本)