平成27年1月29日に第4回情報セキュリティ部会(座長:丸山宏 統計数理研究所副所長)が開催された。出席者は13名。
今回の部会では、情報セキュリティ人材の育成に関わる調査の一環として、独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンターでセキュリティ人材を担当している田居久生氏を招いて「高度情報セキュリティ人材の育成」をテーマに①NISCの取組、②IPAの取組、③米国の事例、③セキュリティ人材育成の課題の4点について説明を戴き、それを基に参加委員各社の事例や課題について意見交換を行った。
セキュリティ人材については技術者の能力や人材育成方法など供給側の視点になりがちだが、NISCの「新・情報セキュリティ人材育成プログラム」には経営層の意識改革や経営層と実務者の間を繋ぐ人材の必要性など需要側の視点に立った提言がなされていることが他に見られない良い点であること等の意見が述べられた。
またIPAが毎年実施しているセキュリティキャンプ事業では、卒業生間の繋がりが就職後も続く太い絆を形成する場となっていることなどが説明された。
各委員からは、キャリアパスに組み込まれている資格試験の今後の動向や東京オリンピックに向けてセキュリティ対策を強化するための人材の確保などについて意見が交わされた。
次回の部会開催は3月30日を予定している。
(佐藤)