平成25年8月28日、第1回政策委員会知財・法務部会(部会長:西崎宏、JFEシステムズ(株) 代表取締役副社長)が、JISA会議室において17名の出席により開催された。
当日は、まず、西崎部会長が開会挨拶の中で、「最近のニュースには、この部会の活動テーマに関連するものが多い。企業活動がうまくいくよう、この部会にお集まりいただいたエキスパートの知恵を力にして必要な意見を伝えていきたい」と述べた。
続いて、メンバーの自己紹介の後、以下のとおり会議が進行された。
(1) 平成25年度政策委員会 知財・法務部会の活動について
知財・法務部会の位置づけや企画書の確認を行った。主な活動内容は以下のとおりである。
・知的財産権の在り方に関する検討及び関係施策への対応
知的財産権の在り方に関する意見交換を行い、「知的財産推進計画2013」等を踏まえ、政府で検討されている知的財産政策への対応を行う。
・契約関連法制への対応
法制審議会民法(債権関係)部会での動向を踏まえ、JISA報告書22-J007『民法(債権関係)の改正に伴い考慮すべき情報サービス取引上の課題』に収録した課題や提言の反映を目指す。
・請負適正化への対応
・「情報サービス産業における適正な業務委託契約運用のためのガイドライン」並びに労働者派遣法等関連法制等の周知等コンプライアンスの徹底に向けた取組を行う。
・必要に応じて「情報サービス・ソフトウェア産業における下請適正取引等の推進に向けたガイドライン」への対応を行う。
・その他
JISAブックレッツ-8「システム開発を成功に導く法務・契約ハンドブック-プロジェクトマネジメントの基礎知識-」の見直しを行う。
(2) 「ソフトウェア紛争解決センター」の機能と現状について
一般財団法人ソフトウェア情報センター(SOFTIC)に設置されたソフトウェア紛争解決センターの機能と現状について、大谷和子委員((株)日本総合研究所 法務部長)が紹介し、制度の利便性を高める観点から意見交換が行われた。
(3) その他情報交換
請負適正化に係るJISAの取組について、本年9月に開催を予定しているJISA請負適正化セミナー「派遣法改正後の動向、請負と派遣の区分基準について」の資料案をベースに、葛西義昭委員(新日鉄住金ソリューションズ(株) 法務・知的財産部 法務グループリーダー)が報告し、質疑応答が行われた。
また、10月2日に行われるJISAコンベンション2013について、事務局から参加を呼び掛けた。
○参考
・JISA法務・知財関係サイト
・JISAブックレッツ6 「情報サービスと著作権(改訂第2版)」
・JISAブックレッツ5 「SEのための特許入門(改訂第4版)」
(茂木)