第3回 企画委員会 財務税制部会 企画WG

平成24年2月6日、財務税制部会企画WG(部会長兼WG長:喜多昭男、ITホールディングス(株)管理本部副本部長)の第3回会合が、JISA会議室において9名の出席により開催された。当部会企画WGは、情報サービス産業の財務経理分野における政策的対応を適時に図るために設置されている。

今回は、昨年11月にIASB(国際財務会計審議会FASB(米国財務会計審議会)とのIFRSの収益認識基準の見直しに関する共同プロジェクトとして発表したRevised exposure draft:Revenue from Contracts with Customers(邦訳:改訂公開草案「顧客との契約から生じる収益」)について、企業会計基準委員会より、12月22日付で意見募集が開始されたことから、この改訂公開草案についての意見提出について検討を行った。

なお、当部会では昨年の公開草案の時点でも意見提出を行っており、受託ソフトウェア開発事業者の立場から、工事進行基準適用の堅持を要望したほか、製品保証の規定は馴染まない等4点を要望している。

今回は、当部会IFRSWGが担当している「情報サービス産業におけるIFRS対応に向けた会計処理事例集」作成事業の過程で浮かんだ論点や委員からの課題提起等10点をもとに検討を行った。

検討では、工事進行基準適用の可能性をはじめ、工事進行基準・原価回収基準・工事完成基準との関係、原価回収基準を適用した場合の仕掛品評価を中心に議論を行った。

この結果、次の4点について意見書案作成を行うこととなった。

(1)工事進行基準適用の可能性

(2)原価回収基準適用時における仕掛品の評価

(3)開示

(4)組込リースの取り扱い

なお、意見書案作成の過程で上記(1)・(2)の提出は見送りとなった。

(田中)

  •  

このページの先頭へ▲