産育休を経て復帰へ
~文系出身のママエンジニア
- 2021.2.24
- システムエンジニア
Profile
- (株)スピードリンクジャパン
SI事業部 - 文学部卒
- 2014年入社
吉田さん
2014年に文学部を卒業、ITの知識はゼロのまま入社して、周りの人に支えられながら知識と技術を身に付けました。これまで、美容系やエネルギー関連企業向けのWebシステムの保守開発業務において、Java開発での要件定義、テスト、運用保守などを担当。新人社員の教育もしてきました。2020年に出産し、現在育休中です。
教員からIT業界へ進路を変えた理由
大学では、文学部で中国文学を主に学んでいました。ずっと書道を続けていたので、ゆくゆくは書道と国語の教員になろうと思っていたのですが、教育実習に行ってみると、私が思い描く将来とは違うように感じました。教員免許は取得しましたが、もっと広くいろんなことに挑戦できる一般企業での就職を考えるようになりました。いろんな業種の中からIT業界を選んだのは、常に新しいものを構築しているから。短期留学で訪れた中国でもITが発達しているのを見て、世界的にもITが求められていることを確信し、システム系の当社に就職することにしました。
[入賞した書道作品(左から吉田さん、先生、妹さん)]
入社後、研修期間を終えて最初の仕事は、お客様先に常駐し、Webシステムの使い方を説明する設計書を作るというものでした。設計書作成では、ソースコードを読みながらシステムを実際に操作して、「このボタンを押すとどの画面に遷移する」というように一つ一つの動作を文章で説明しなければいけません。文学部出身でJAVAの知識も全くない段階で、いきなりの設計書作成。しかも上司が不在で、一人でやらなければいけないという状況になり、「この仕事をやっていけるのか」ととても不安になりました。
でも幸いなことに、お客様先で同じチームだった他社の社員の方が、ソースの読み方を手取り足取り教えてくださって、無事設計書を完成させることができたのです。きっと一人では仕上げられなかったと思います。辛いと感じたこともありましたが、それを乗り越えたことが、「周りの人たちと一緒なら、この先頑張れる」という自信につながりました。
チームメンバーがいるから仕事が楽しいと思える
次に担当したプロジェクトは、美容系のWebシステム開発でした。複数の会社からSEが集まって、40人くらいの大きなチームを作り、5〜6人ずつのグループに分かれて作業をしました。女性は私を含めて2人しかいなかったので、最初は男性ばかりの中で仕事をするなんて大変かも、と思ったのですが、まだ2年目ということもあり、先輩方に可愛がってもらえて、ソースの書き方も身につき、とても楽しく仕事をすることができました。
残業が多いプロジェクトで、リリース前は深夜の作業になることもありましたが、それでも仕事の内容が面白かったので、あまり辛いとは思いませんでしたね。チームで一緒に遅くまで仕事をして、時にはコンビニで買ったおでんを食べながら話をしたことも今となっては良い思い出です。この経験があるからか、今でも、残業は絶対にイヤ、とは思いません。
3年目には、公共料金請求システムの保守開発業務に携わりました。4年間その現場にいる間に、1つのシステム開発からスタートして、気付けば8システムを一人で担当していました。目の前の仕事を一生懸命やっていたら、どんどんできるようになっていった、という感じです。その頃には、一部で開発をしながらも、お客さんとの調整役やSEへの指示役という立場で仕事をすることが多くなっていました。
「分からないことは聞く」が成長への近道
新人の頃にチームで仕事をする中で学んだことは、「分からないことは聞けばいい」ということです。自分からアクションを起こさないと周りの人も寄ってこないし、いつまでも分からない状態が続きます。でも、聞けば教えてくれますし、説明を聞いている間に自分で解決できることもあります。仕事の内容はもちろんですが、それよりも人との接し方を学んだことが大きいです。
今では私も新入社員や他社の新人の方を教える立場になりました。「こんなことを聞くと叱られるのではないか」と質問することをためらってしまう人もいますが、私は、5分考えて分からなかった聞いた方がいいと思っています。いろんな方に教えてもらったり叱られたりしたことが、私にはいい勉強になりました。だから後輩たちにも、「年次が上がるにつれて注意してくれる人もいなくなるから、今はいっぱい叱られた方がいい。それより、分からないことをそのままにしている方が良くないよ。」と教えています。
最近は在宅ワークになっている現場が多いので、聞きたいことがあっても聞きにくい状況かもしれません。私は人と接するのが好きなので、気軽に話したり相談したりできないのは寂しいです。教えるにしても、オンラインでは専門用語を図に書いて説明するのも難しいでしょう。これからコミュニケーションをどうやって取っていけばいいか、今から考えています。
仕事と子育ての両立を目指して
昨年出産し、一児の母親となりました。これまで私が自由にチャレンジさせてもらってきたので、娘にもいろんなことに挑戦して、自分の好きなことを見つけて突き詰めていってほしいと思っています。
もうすぐ育休が明けて復帰する予定です。周りのママ友からは、「保育園から呼び出されたり、子供が急に発熱したりと、なかなか仕事が進まなくて大変」と聞いているので、不安もあります。ただ当社は、社長が子育てへの理解があり、女性へのサポートがしっかりしています。以前、子育て中で思いきり働けない社員とパートさんだけのプロジェクトを立ち上げて活動をしたこともありますが、同じような境遇の仲間がいることが心強いですね。
また、コロナ禍でリモートワークが普及したことで、家で仕事ができるところも安心です。これまでは1〜2時間かかけて通勤していましたが、在宅なら保育園から電話がかかってきてもすぐに対応できますし、就業時間をずらして仕事をすることもできます。何より、子どもと長く一緒にいられるのがうれしいです。社内にも、育休から復帰してしばらく16時までの時短勤務をしていた女性社員がいますが、最近在宅ワークになったことで17時まで延長して働いています。彼女をロールモデルに、私も仕事と子育てを両立させていきたいです。
[オンラインでお話を伺いました]
#ワークライフバランス#文系出身
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