最先端の感情認識AIを駆使し、Web会議でのコミュニケーションを円滑に(前編)
(左から定清さん、小野田さん、酒井さん)
Profile
- R&Dセンター
- 生物科学専攻博士後期課程修了
- 2012年入社
定清さん
- デジタルITプロダクト部
- 法律学科卒
- 2019年入社(転職)
小野田さん
- R&Dセンター
- 情報通信工学科卒
- 2019年入社
酒井さん
一つのアプリケーションが生まれて世の中で使われるようになるまで、いろんな役割のプロジェクトメンバーが関わります。Web会議でのコミュニケーションを円滑にするツール「心sensor for Communication」の企画、開発、販売に携わる(株)シーエーシーの定清さん、小野田さん、酒井さんに、アプリ製作の背景やご自身のことなどを伺いました。
「心sensor for Communication」プロジェクト
「心sensor for Communication(以降「KS4C」)」は、画像認識AIを活用して、人の感情や表情、ジェスチャーなどを認識し、アバターに反映させ、Web会議で表示させるツールです。例えば、Webの講義やセミナーなどで、参加者がカメラやマイクをオフにしていても参加者の反応を見ることができます。また、結果がサ-バに蓄積されるので、参加者の雰囲気や傾向を後から分析することもできます。
小野田:私はこのプロジェクトではお客様への販売を担当しています。企画会議にも参加し、私がお客様から聞いたご要望をメンバーに伝えて、そのニーズに応えるためにはどんな機能を追加すればいいかを話し合っています。また、お客様に製品を試用してもらってフィードバックをお願いすることもあります。
定清:私は、企画を担当しています。立ち上げの段階からプロジェクトに携わり、搭載する機能の決定や開発スケジュールの管理などを技術者と相談しながら進めてきました。追加機能を提案したり、機能面の仕様を決めたり、ときにはお客様先に同行して使い方のサポートをしたりと、プロジェクトを軌道に乗せるために、必要に応じて各部門をフォローする役割ですね。プロジェクトマネージャを置いておらず、技術者と営業と私が横並びで、みんなで協力しながら進めています。
酒井:私は、プログラマーとしてこのプロジェクトに参加しています。製品を使ったWeb会議への参加者の反応をデータ化し、加工して結果をレポートで返すという機能の開発を担当しています。作りたい機能が技術的に実現できるか、要望に応えるにはどのサービスを使えばいいのか、という検証作業を行うことも多いです。
メンバーがKS4Cプロジェクトに参加するまで
小野田:2019年に当社に入社しましたが、それまでは商社で3年ほど電設資材を販売する仕事をしていました。自分がもっと積極的に学びたいと思える商材を扱いたいと考え、前々から興味のあったIT業界への転職を決めました。当社を選んだのは、面接で直属の上司と話をして、オフィスも案内してもらって、良い感じで働く自分がイメージできたからです。未経験の業界なので、最初は専門用語が全く分かりませんでしたが、その都度調べたり周りの人に聞いたりと、勉強しながら前進できています。
定清:私は大学で生物学を学び、大学院の博士課程まで進みました。その先の進路で、研究職か別の業界への就職かで迷った結果、IT業界を選びました。もともと興味があり、大学の研究に必要な統計学でプログラミングのようなことも経験していたので、面白そうだと感じたのです。就職活動を始めたのが27歳だったのですが、IT業界は年齢のハードルがないことも魅力でした。
入社後2年くらいはインフラ構築やシステムの運用をメインに担当していましたが、その後自分で異動の希望を出し、トレンド調査のプロジェクトに約5年間携わりました。海外のビジネスやテクノロジーのトレンドの流れをリサーチしてレポートにまとめて報告するという仕事です。現在は、R&DセンターでAIやIoT関連のソリューション企画に携わっています。
生物学出身という畑違いからのスタートでしたが、ソリューションを企画する際に、論旨を組み立てたり新しいことを考えたりする点が論文の執筆と似ていますし、統計学の知識はプロジェクトにも応用できています。紆余曲折しながらも、大学院で学んだこともジャンル違いの今の仕事に活かせていると思います。
酒井:私は2019年に新卒で入社しました。就職活動では、製造業や建築関係やゲーム業界など、幅広い業種を検討していましたが、最終的には大学で学んだ情報通信工学の知識を生かしたいと思い、IT業界を選びました。飽きっぽくて気移りしやすいので、毎日新しいことを勉強できる今の環境は性に合っていますね。
最近は、通信規格によるデータ量の違いを計算したり、ソフトウェアの効果を分析したりと、一つ上のレベルに挑戦できるようになって、仕事がどんどん面白くなっています。
一人の社員の思いつきから生まれたKS4C
定清:2020年の春、リモートワークをしているときに、当社の技術者が遊び感覚で、感情認識で動くアバターのプロトタイプを作成したんです。Web会議でそれを見て「面白い!!」と盛り上がったことがはじまりで、他社でも使いたいところはあるはずと考え、製品化へ向けて企画を開始しました。
SIerなので、プログラムの仕様をカッチリと決めて納期までに完成させることには慣れているのですが、話し合いをして、その都度方向転換しながら進めていくのは、私には初めての経験でした。
「こういう機能を追加してみようか」「こっちの機能の方がいいんじゃないか」と試行錯誤しながらチームで開発を進め、結果的に、当社の中でもかなりスピーディーに進んだプロジェクトになりました。

・・・後編に続く
#アプリケーション#情報系出身#文系出身
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