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社員との交流がやりがい 部門長として「誰もが働きやすい」職場づくりを目指す

社員との交流がやりがい 部門長として「誰もが働きやすい」職場づくりを目指す

Profile

  • 南田さん
  • アイエックス・ナレッジ(株) エンタープライズ事業部
  • 家政科卒業
  • 1991年入社

多くのメンバーを束ねる役割 もっとも気を配るのは「人間関係」

多くのメンバーを束ねる役割 もっとも気を配るのは「人間関係」

現在はシステム開発を行う部門で部門長という立場にいます。さまざまな企業において情報システムの構築・運用を請け負っている大手SIベンダやエンドユーザからのシステム開発の請負が二本柱です。

現在50人の部下に加え、100~150人の協力企業の方と仕事をしています。これらのメンバが複数プロジェクトにまたがって仕事を進める必要があるので、人間関係には特に気を配っています。

例えば、プロジェクトの進行方法などについて意見が合わずにもめている場合は必ず仲裁に入るようにしています。「問題になっていることは何か」「仕事を進めるうえで解決が必要なポイントは何か」という点を、私が第三者的立場から説明すれば、本人たちも問題の本質について、少し冷静に考えることができますからね。ヒートアップしている場をクールダウンさせることも、私の重要な役割だと思います。

部下一人ひとりに向き合い、働きやすい職場づくりを目指す

多くのメンバと関わる立場にいるので、その一人ひとりが感じている「働きづらさ」に気づくこともあります。実は50名の部下とは1年間に3回、1 on 1の面談を喫茶店などリラックスできる環境で30分間行っています。私自身は人と話すのが好きなので、こうした「対話」を通してこちらがまだ気づいていなかった悩みや課題も把握できることに、大きなやりがいを感じます。

私が新人の頃も、このように上司・部下で話し合う機会はありました。でも、そのときは「飲みニケーション」が主流だったんですよ。お酒の席で、上下関係を気にせずざっくばらんに悩みを話すという感じです。私はお酒が強く人と話すのも好きなので、そうした席は苦ではありませんでした。

しかし、お酒が苦手な人や、ワイワイガヤガヤした環境では自分の気持ちを正直に話せない人は、悩みがあっても相談しづらいだろうなと、自分が部下を持つようになってから気づきました。そうしたこともあり、喫茶店での1 on 1面談をはじめたんです。

50名もの社員を管理することは、とても大変です。でも、実際に会社を動かし、お客様に貢献する仕事をするのは「人」、つまり社員です。そのため、社員をケアし、社員にとって「働きやすい環境」を提供することは、経営の根幹を担う業務だと思っています。なので、どんなに大変でも社員一人ひとりがどのような状況にいるのかを、つねに確認できるようにしています。

女性が働きやすい環境と教育体制の充実が入社の決め手

女性が働きやすい環境と教育体制の充実が入社の決め手

私は長崎にある短期大学の家政科を卒業し、この会社に就職しました。入社後は、開発畑のプログラマとしてキャリアをスタートし、システムエンジニア、マネージャを経て現在の役職に就きました。でも、就職活動をはじめた当時は証券、保険、銀行といった金融関係や、CAなどが花形の就職先に挙げられていて、IT企業に就職するつもりはなかったんです(笑)。

しかし、当時は女性が地方で就職する際には「会社から通える距離に実家があること」といった条件があって......。私が最初に受けたかった会社は、実家から遠い場所にあったので、そもそもの条件から外れていました。

そんなとき出会ったのが、この会社でした。寮が完備されていたので、実家から離れても仕事ができる環境が整っていました。また、当時読んだ会社のパンフレットに、「上司が部下を見守ることで、会社は機能していく」ということが書かれていて、上司のサポートがしっかりしているなら、プログラミングの経験がまったくない私でもやっていけるのではないか、と思ったんです。

入社に至るまでには、こうした経緯がありました。しかし、最初は右も左も分からない状態で......。ただ、1991年の入社当時は「プログラミングは分からないのが当たり前」という風潮があったので、先輩社員が親身になって教えてくれました。「サンプルを作っておいたから、この通りにやってみてね」といった感じで。

見よう見まねでなんとかプログラミングを行うという状況が続いたのですが、入社3年目のあるときを境に急に頭の中がクリアになったんです。おそらく、先輩がつくったサンプルをもとに基礎を積み上げていった結果、プログラミングの仕組みというものが徐々に理解できていったからなのでは、と考えています。あのとき先輩が親身になって教えてくれたことが3年後に実を結んだと思うと、この会社に入ったのは間違いじゃなかったんだな、と思います。

制度や周囲の支えを受けて家庭と仕事を両立

制度や周囲の支えを受けて家庭と仕事を両立

私には小学6年生の息子がいるのですが、会社の制度をフル活用して子育てと仕事を両立しています。

産休・育休を取得していたときはプロジェクトリーダーとマネージャの中間的な役職にいたのですが、職場復帰した際は短縮勤務制度を利用して早めに仕事を切り上げていました。そのおかげで、仕事をしながら保育園のお迎えもスムーズに行えました。こうした制度は、子供が熱を出したときにもすごく役に立ちましたね。

今はフルタイムで勤務していますが、先日は塾の保護者会があったため午前休をもらいました。子供が何歳であっても、状況に応じて朝1時間だけ、もしくは日中2時間だけといった時間休や有給休暇が取れるというのは、仕事を続ける上で大きなメリットだと思います。

制度や周囲の支えを受けて家庭と仕事を両立

また、この会社では育休明けの社員に対して先輩のママ社員たちがランチ会を開いてくれたりします。役職や肩書、所属部署に関係なく職場復帰時のアドバイスをしてくれるので、とても心強かったですね。

働き方改革を推進 社員の将来につなげたい

働き方改革を推進 社員の将来につなげたい

私の会社には委員会活動があって、私自身は「働き方改革推進委員会」にメンバの一人として参加しています。社員が働く上で困っていることはないかを把握し、それを取りまとめ人事部に報告するのが主な役目です。

社員の悩みを聞く中で、特に若い社員に多いのが「もっと休みを取りたい!」という声です。そのため、部門の中で「休みが取りやすい雰囲気」をつくるようにしています。私の場合は、「自分から堂々と休みを取る」という姿を見せるようにしています(笑)。子供の行事や塾、保護者会などの用事で上司の私が休みを取れば、周りの人も休みを取りやすくなるのではないでしょうか。

実際、当社の有給取得率は年々上がっています。2016年度には66.4%だったものが、2017年度には70.2%、2018年度には73.6%となっています。

また、IT企業には「残業が多い」というイメージがありますが、当社の2018年度の月平均残業時間は14.97時間。日本のサラリーマンは毎月平均47時間残業しているというデータもあるので、残業時間が特別多いわけではないと言えるでしょう。

また、働き方改革推進委員会における活動の一環として「女性活躍推進委員会」にも参加しています。今でも女性が仕事の現場で、「体力が必要な仕事だけど大丈夫ですか?」「通勤に時間がかかるけど通えますか?」と聞かれることがあり、そうした中で女性がどう管理職として活躍していくかが課題だと感じています。そのため、女性の活躍に対し、女性たちだけでなく男性もどうサポートしていけるかという点がテーマに上がることもあります。

例えば、男性社員で育児休暇を取得した人がいたのですが、その社員は「育休中に何をしたか」「大変だったことは何か」「役に立ったことは何か」をパワーポイントでまとめ、委員会で発表してくれたんです。育休を取得した女性に対して、パートナーや会社は何ができるのか、実際に育児に参加した人の声を聞くことができたので、とても参考になりました。

当社における2018年度の育休取得率は、女性100%に対し男性16.6%と男性社員の取得はまだまだ少ないというのが現状です。しかし、男性だけで見れば、2017年度の取得率3.7%から10ポイント以上上昇しています。これは、大きな前進と言えるでしょう。

社員の数だけ生活があり、生活と仕事を両立させる上でどんな働き方をするのか、その考え方も多岐にわたります。多くの社員に「この会社で働いていてよかった!」と思ってもらえるよう、これからも日々の仕事や委員会活動に励みたいです。

#キャリア#ワークライフバランス#働き方

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