• TOP > 
  • 先輩たちの働き方 > 
  • インフラエンジニア > 
  • 「人」の力に惹かれ日本での就職を決意 今は管理職として活躍中

「人」の力に惹かれ日本での就職を決意 今は管理職として活躍中

「人」の力に惹かれ日本での就職を決意 今は管理職として活躍中

Profile

  • カンさん
  • (株)インフォメーション・ディベロプメント
  • ITビジネス学科卒
  • 2013年入社
  • ミャンマー出身

エアラインビジネスのシステム構築に従事 10名のメンバーをまとめる

エアラインビジネスのシステム構築に従事 10名のメンバーをまとめる

現在は、エアラインビジネス関連のシステム構築に携わり、PM(インフラエンジニア)という立場で、プロジェクトの推進を行っています。10名のメンバーをまとめながら、機内販売などのシステムをつくり上げるのがメインの業務です。

このシステムは飛行機の中で機能しているものなので、データシステムと飛行機の通信が確実かつ安全に行われるよう常に気を配っています。こうしたシステム系の仕事は、「問題なく動いて当たり前」と思われているため、普段はそれほど注目を浴びることはありません。しかし、お客様が使ってくださるサービスを構築できることに、大きなやりがいを感じますね。

来年開催のオリンピックに向け、訪日外国人の数はグッと増えることが予想されます。その際、飛行機内のシステムがパンクしないよう気をつける必要があるので、東京2020を目指して性能面も向上させていきたいですね。

「海外で働きたい」 その想いで2009年に来日

漠然としていますが、子供の頃から「海外で働きたい」という想いがありました。その中でも日本を選んだのは、ひとつはミャンマーと同じアジア圏内であることが理由です。文化的なギャップが小さければ、働きやすいのではと思いました。

ふたつ目の理由は、「日本人と一緒に働きたい」と思ったことです。日本人って「頑張り屋さん」というイメージがありますよね。資源が少ない中、世界の経済大国TOP5にランクインするまでに成長できたのは、「人」の力が大きいからだと思います。日本人に対するイメージは、2009年に来日してから今に至るまで変わっていません。自分が働きたいと思った人と一緒に働き、ともに成長できていると感じています。

日本語の勉強は来日してから カラオケやテレビを見て学習

私はミャンマーの大学を卒業したのですが、そこでは日本語を専攻していませんでした。日本語を学んだのは来日してからです。そのとき入学した日本語学校では、一番下の初級クラスからスタートしました。

実は、日本語とミャンマー語は文法が同じで、言葉を覚えればある程度しゃべることができます。しかし、イントネーションや漢字の使い方には苦労しました。私はカラオケが好きなので、日本語の歌を真似したり、テレビのバラエティ番組を見たりしてイントネーションを覚えました。漢字に関しては、もう努力あるのみといった感じですね(笑)。最近では「読む」ことに関しては問題ありませんが、「書く」となるとまだまだ勉強の余地があります。

私のチームには私のほかに外国人社員が2名在籍していて、それぞれ出身は中国とマレーシアです。2人ともお客様から高い評価をいただいており、日本語での対応はバッチリ。私自身も彼らとは日本語で話しています。

日本語に限らず、言語の習得は一筋縄ではいきません。しかし、その国の人や文化が好きであれば、上達するのではないかと思いますね。

選んだのは「人として成長できる」会社

選んだのは「人として成長できる」会社

日本語学校で2年間勉強した後、専門学校に入学し、卒業後2013年の4月に今の会社に入社しました。

就職活動中は、2つのことに注目して企業研究をしました。ひとつは、「社員に対するトレーニング体制が充実しているか」という点。私が今携わっているIT産業はいわゆる「モノづくり」業界です。しかし、「モノ」をつくって売るというよりは、人の「アイデア」を売る側面が強いと私は考えています。そのため、アイデアを打ち出す「人」の成長が何よりも重要だと思い、社員教育に力を入れている会社を中心に就職活動をしました。

もうひとつの注目ポイントは、「会社がグローバル推進に取り組んでいるか」という点です。日本で働く私にとって、これから入社する会社で外国人社員がどのように活躍できるか知ることは、将来のキャリア形成に大きく影響すると思ったからです。

今勤めている会社に入社した理由は、この2点がしっかり果たされているというのが大きいですね。今就職活動をされている方には、「会社が自分をどう成長させてくれるか」「その会社で自分のキャリアを築けるか」という点に注目して企業研究をしてもらいたいです。

プライベートと仕事を両立させ働く

働き方改革が施行されたためか、最近「ワークライフバランス」という言葉をよく耳にします。でも、実際のところ日本人は「ライフ」の半分以上を仕事で埋めている印象があります。プライベートと仕事、優先順位をつけながら生活することが重要だと私は考えています。

私は現在管理職の立場ですが、ほかのメンバーが休みを取りやすい雰囲気になるよう、積極的に有給休暇を取得しています(笑)。レジャー施設は土日だと混んでいることが多いですが、平日だと空いているんですよ。そうやって自分とメンバー両方の「ライフ」の充実を目指しています。

なお、私の勤務時間は9時から17時半まで。システム構築という業務上、どうしても会社に残らなくてはならないこともありますが、それでも残業は月10時間以内です。

旅行やホームパーティーなどで土日は充実

旅行やホームパーティーなどで土日は充実

土日には旅行に出かけることもあります。私は免許を持っていないので、おもな移動手段は電車です。日本の電車は時間ぴったりに到着するからすごいですよね。好きな電車は、千葉のいすみ鉄道です。一両しかない黄色い車両が走っているのですが、春に行くと菜の花の中を電車が走っている光景が見られるんですよ。機会があれば写真を撮りに行きたいと思っています。

ほかに、沖縄や伊豆、岐阜などにも行きます。ミャンマーは雪の降らない地域がほとんどで、出身地であるヤンゴンは寒くなることすらありません。なので、冬の白川郷など雪がたくさん降る地域に惹かれますね。

月イチくらいの頻度で、ミャンマーの大学時代の友人が自宅に遊びに来ることもあります。ゲームをすることもありますが、この間はミャンマー料理をつくって皆で食べましたね。ちなみにつくったのはミャンマーカレー。私は高円寺に住んでいるのですが、高田馬場や新大久保まで足を伸ばせばミャンマーで使っていたスパイスを買うことができるんですよ。

将来はミャンマーと日本両方に貢献できる仕事がしたい

旅行やホームパーティーなどで土日は充実

日本企業で働きながら、将来的にはミャンマーのメリットになるようなことがしたい、というのが今の夢です。今私が働いている会社はミャンマーにもグループ会社があるのですが、そこで働いている社員のスキルアップを促し、日本での仕事を経験してもらう――。そういうことをしたいですね。

日本のIT業界は技術者不足に悩んでいるため、そこに優秀な技術者をミャンマーからアサインしたいです。そして、同時にミャンマーにおけるIT技術者の底上げにも貢献したいです。この仕組みはすでに会社に提案してあります。漢字を書くのが少し苦手なので小論文の執筆は簡単ではありませんでしたが、私の想いは会社に伝わったかと思います。

会社では業務改革も行っていきたいですね。ITの仕事は、その大半がドキュメント作成。設計書を書いたり成果物を残したりといったことがメイン業務です。そのため、「必要のない作業」が時々発生することも。なので、そうした作業を減らし、本当に必要な作業にだけ時間を使えるよう、チーム全体で改革を進めている最中です。

自分はこの会社で何ができるのか、そして一緒に働くメンバーのためにどんなことができるのか――。そうしたことを常に考えながら、自分自身もスキルアップしていきたいと思います。

#グローバル#セキュリティ#ネットワーク#個人情報#働き方#商社・小売り・物流

この記事をシェアする
  • この記事はいかがでしたか?