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自社の主力製品を開発するプロジェクトマネージャとして日々奮闘中

自社の主力製品を開発するプロジェクトマネージャとして日々奮闘中

Profile

    細江さん

  • (株)シー・エス・イー
    セキュリティ戦略部
  • 理工学部卒
  • 2018年入社(転職)

2020年から自社製品「SECUREMATRIX」の開発に携わり、2021年からはプロジェクトマネージャとしてタスク管理やスケジュール管理を行っています。プロジェクトマネージャの役割を勉強しつつ、メンバーと相談し・・・と試行錯誤の毎日です。

主力製品「SECUREMATRIX」の開発

セキュリティ戦略部に所属し、「SECUREMATRIX」という自社製品開発のプロジェクトマネージャを務めています。SECUREMATRIXとは、パスワードを数字ではなく形で覚える認証システムです。羅列した数字上でパターンを思い描き、抽出された数字で認証します。サーバに送られる数字は毎回変わるため、一度パスワードを盗まれても悪用されることがありません。また、単純な形で認証ができるので、パスワードを覚えやすいというメリットもあります。

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バージョン12からは、さらに「ワンタイムデジタル身分証」という概念が加わりました。これは、簡単に言うとID入力が必要なくなる機能。最初のログイン時にはIDとパスワードの両方を入力しますが、一度認証されると端末で「ワンタイムデジタル身分証」というデータを持てるようになります。これを使ってパスワードの中にIDも一緒に埋め込むことで、二回目以降の認証時はID入力が必要なくなります。

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バージョン12の開発プロジェクトがスタートしたのは、2019年末。パスワードに対するセキュリティはこれまでもさまざまな製品で強化されてきましたが、IDは名前やメールアドレスなど推測されやすい文字が用いられる傾向にあります。しかし、IDも本来は隠すべき情報なのではないか、という考えから開発に至りました。この機能によって、安全性も利便性も上がるでしょう。セキュリティに強みを持つ当社ならではの主力製品です。

お客様先での開発から自社製品開発へ、大きく環境が変化

私がSECUREMATRIXの開発に携わるようになったのは、2020年。SECUREMATRIXの中でも、管理者向けのWebアプリの開発をメインに行いました。それまではほとんど関わりがなかったので、まずはバージョン11までの仕組みを理解するのが大変でしたね。ただ、SECUREMATRIX自体はユーザーとして使っていた頃から興味はあり、面白そうだと感じていました。

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プロジェクト参加時に、環境の変化で感じた一番のハードルは、「本社に慣れる」ことでしょうか。それまではお客様先でシステム開発を担当していたので、本社になじみがなかったのです。自社製品開発プロジェクトに異動と決まった時に最初に思ったのが「渋谷に通うことになるのか・・・」でした(笑)。

実際に取り組んでみると、社内の人と一緒に組むのも、お客様先で他社の人と組むのも、意外に変わらないものだと実感しています。立場は違っても全員が協力して動くという点では同じ。相談しながら仕事をするうちに自然と仲が深まっていきます。

大切なのはチーム内のコミュニケーション

プロジェクトマネージャになったのは、2021年に入ってからです。メンバーの人数は10人ほど。プロジェクトを回すことはもちろん、問題が発生したときはメンバーが不安にならないように、率先してみんなが働きやすい環境をつくることを心がけています。困ったときに素直に相談してもらうためにも、コミュニケーションが大切です。

とくにコロナ禍の今、メンバーが集まって顔合わせができないので、最初は個々の性格が分からずリモートの壁を感じました。ただ、最近はテレワークでもチャットは毎日していますし、何かあればWeb会議で話し合うので、コミュニケーションをとる上での障害はあまり感じていません。

プロジェクトマネージャの難しい点は、自分の力だけで完結できないところ。一人のメンバーとして参加するのとは全く違いますが、メンバー感がなかなか抜けず、苦労しています。自社の製品開発プロジェクトが他にはほとんどないので、プロジェクトの回し方やチームのまとめ方も我流、自分で考えるしかありません。慣れるにも改善に向けて動くにもなかなか難しくて、現在も奮闘中です。

アルバイトでの経験がIT業界に入るきっかけに

大学時代は物理学科に所属していました。その頃にいろんなバイトをしたのですが、なかでも家電量販店での経験が今につながっています。趣味だったプログラミングのスキルを活かして、他店調査の業務を効率化する簡単なプログラムを作ったところ、これが好評で。それならプログラミングを仕事にしよう、とIT業界に就職しました。

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社会人になってからの仕事はどれも印象に残っています。最初は保守や運用などを行っていましたが、現場の人が私を認めてくれたのか、一年後にはシステム開発、その後は認証システムの開発リーダーなどを務めてきました。当社に入社後も、課金システムの運用・保守から始まり、システムの開発設計、自社製品開発のサブリーダーを任されるなど、就職してからは激動の6年間でした(笑)。

最近はテレワーク主体となって通勤時間が減った分、プライベートの時間が増えました。運動不足になりがちなので、テニスをしたり甥っ子を連れて公園に遊びに行ったりと、意識的に体を動かすようにしています。英語の勉強もしてみたいです。

ものづくりのスタート時点から携わりたい

今のプロジェクトには途中から参加していますが、今後はスタート地点から開発を経験してみたいと考えています。SECUREMATRIXだけでなく他にも自社製品が開発できれば、他チームとの情報交換ができて良い刺激になり、新しいアイデアも生まれるかもしれません。

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個人的には、それぞれに得意分野を持つ34人くらいの小さなチームを社内に増やしていけたら面白そうだと感じています。新しい製品開発をする際にいくつかのチームが組み、それぞれの強みを活かして一緒に仕事ができれば、もっと自由にものづくりができるのではないでしょうか。

「SECUREMATRIX」は、JISA Awards 2021 WINNERです。

#Awards#セキュリティ#理系出身#転職

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