ゼロからリリースまでやり遂げる達成感が大きい

ゼロからリリースまでやり遂げる達成感が大きい

2020.12. 2
開発/研究 

Profile

  • 門脇さん
  • (株)網屋 開発部
  • 情報学研究科修士課程修了
  • 2014年入社
 

仮想セキュアネットワーク空間プラットフォーム「amigram」の新機能追加や保守を担当してきました。現在は、クラウドVPN Veronaのリモートアクセスソフト「V-Client」の開発を中心に担当しています。

技術者としても人としても成長できる場所

担当しているV-Clientは、自宅や外出先から社内ネットワークやクラウドに接続するためのリモートアクセス専用ソフトウェアです。認証に必要な証明書はクラウド上の管理センターで一元管理しているので、自宅や外出先からでも、安全に社内ポータルや業務アプリを利用することができます。

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V-Clientのコア技術であるamigramのシステム開発には約10名のチームで携わっています。構成要素ごとに数人に分かれて各パートを開発しており、私は、社内ネットワークに安全にリモートでアクセスするためのソフトウェアを担当しています。

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「より速くアクセスできるようにしてほしい」「突然通信が切断されないようにしてほしい」という要望が、常にお客様から寄せられます。それに対して、機能の追加でお応えすることも私たちの仕事。最近では、新しいプロトコル(*)を採用した新機能を開発し、通信の安定性が向上しました。一から技術的な調査を行い、最終リリースまで到達できたときは、「全て自分たちで作り上げた」という達成感でいっぱいでした。また、お客様を通して、自分が作ったものが実際に動いているところを確認できたときも感無量。大きな自信につながりました。

(*)通信する上での約束ごと、通信プロトコル。

製品や部門の垣根を超えて新技術の製品開発を

入社して6年になりますが、提案すれば新しいことにどんどん挑戦できるのが当社のいいところです。日々技術的な学びが得られますし、最近はますますやりがいも強く感じるようになりました。ときには、トラブルが発生してお客様から厳しい言葉をいただくこともあります。しかし、実際にお会いして話をしてみると、お互いの認識が深まって、より良い関係を築けることも少なくありません。こうした体験も、自分自身の成長につながる貴重な機会だと感じています。

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amigramは今後改善を重ね、ますます発展していくシステムだと思っています。10名ほどのチームで作っているので、大手ベンダーと比較すると小規模かもしれませんが、当社独自の観点からコンセプトを打ち出し、差別化をしていきたいです。特に、数あるテレワーク支援ツールの中で強みを出すなら、OSや端末にかかわらず、どのような環境でも同じ機能を安定して使えることが重要ですので、その強化にも取り組んでいきたいです。

また、当社にはもう一つ「ALog」という主力製品があります。高い国内シェアを獲得している製品を同じ社内で開発しているのですから、担当ではありませんが、いろいろと情報共有をして、製品や部門の垣根を超えた新しい技術の開発にも取り組んでいけたら面白そうだと思っています。

テレワーク中もコミュニケーションを活発に

コロナ禍の自粛期間中は当社でもテレワークが推進されました。現在、営業職は出社することが多いですが、私は週に2〜3日はリモートで仕事をしており、技術職の中には基本的に自宅から仕事を続けているメンバーもいます。社内の環境でないと進めにくい作業がある一方で、自宅は静かで集中できるというメリットもあるので、個人的には3:2でテレワークと出社を交互に繰り返すのがちょうど良さそうです。

テレワークの環境下でも、チーム内では普段からコミュニケーションを活発に取っています。同じamigramのチームメンバー同士でも、担当する機能が違うと詳細な内容までは把握できなくなってしまうので、短時間でも毎日のミーティングでの状況報告は欠かせません。このような取組を通して他のチームが今何をしているか、という大まかな認識を持った上で自分の担当する仕事を進めることが重要と考えています。

好きなことを学べる楽しさがある

パソコンを触ることは中学・高校の頃から好きでした。島根県の隠岐島出身なのですが、パソコンに詳しい人が周りにいない中で自分が得意だったこともあり、興味が高まっていったのです。大学入学時には既に、IT業界で働くことを思い描いていました。

当社に入社した決め手は、会社説明会に参加したとき、私個人に興味を持ってくれていることを強く感じたからです。説明会が終わり会社を出た時、何となく「ここで働くことになるのかな」という直感がありました。

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当時IT業界には長時間働くイメージがありましたが、興味を持って進んだこともあるため、そこは「仕方ない」と割り切って就職しました。入社当初はamigramのシステム基盤が安定して動作しない時期で、保守を委託している会社から昼夜を問わずトラブルの連絡がきて、肉体的にも大変でした。現在ではシステム基盤含めた全面的な改修が進み安定稼働しているため、そのようなことも起きなくなり、継続的な取組による改善を実感しています。

そして、自分が興味のある技術を日常的に学びながら働ける環境に、とても満足しています。
もし、私の後輩がIT業界を目指すと言ったら、勧めると思います。また、技術職の道を選ぶのであれば、どんな分野に進みたいのか、聞いてみたいです。

東京でのひとり暮らしと故郷への想い

出身は隠岐島ですが、大学院進学と同時に京都に引越し、就職を機に東京で一人暮らしが始まりました。東京での生活は、島はもちろん、京都での生活とも全く違います。東京に来るまで電車を日常的に使うことがなかったこともあり、入社初日は朝6時台でも座席に座れないことに驚きました。
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【隠岐島(門脇さん撮影)】

島から離れてみて、改めて地元の良さを実感しています。行こうと思えばいつでも海や山に行ける環境が贅沢ですね。何年か前、地元の友人と海で遊んだ時、水上バイクにボートをつなげて乗せてもらったときは気持ちよかったです。いつかは自分でも特殊小型船舶の免許を取って、自分で水上を走る経験をしてみたいですね。

仮想セキュアネットワーク空間プラットフォーム「amigram」は、JISA Awards 2020 Winnerです。

#クラウド#ネットワーク#理系出身

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