未経験の人も、失敗を恐れず前向きに挑戦してほしい
- 2021.8.11
- プロジェクトマネージャ
Profile
- 日本アルゴリズム(株) 開発部
- 海洋学部卒
- 2002年入社
楠戸さん
この会社で働いて、約20年。新卒で入社後、未経験からプログラミングをスタートし、今は開発部で4つのプロジェクトのプロジェクトマネージャを担当。また、研修、採用、品質管理などの業務も行っており、社内では少し特別なポジションにいます。
コロナ禍でのプロジェクトマネージャの仕事
現在は、プロジェクトマネージャとして、開発や運用保守など4つのプロジェクトをマネジメントしています。プロジェクトの内容は、携帯電話の通信量を管理するシステムや、不動産ポータルサイトのシステムの開発などさまざま。たとえば不動産のシステムの場合、コロナ禍でなかなか内見に行けない人のために、現地にいる不動産会社のスタッフとオンラインでつなぎ、パソコンのカメラを使って部屋を案内できる仕組みを作っています。
コロナ禍でテレワークが進み、出社するのは週に一度くらいです。プロジェクトマネージャの仕事は、チーム全体を見渡さなければいけないので、メンバーの状況が見えにくいという点には当初不安を感じました。特に若手社員が一人で悩んで辛い思いをしているのではないかと心配でしたね。顔を合わせていれば、悩んでいることが伝わってきてこちらから声をかけることもできます。また、リモートだとちょっとしたことではメンバーに質問しづらいと思います。そこで、朝夕にミーティングや打ち合わせの機会を設けることに。最近ではチャットもずいぶん気軽にできる雰囲気になりました。セキュリティの問題があるので、まさか家で仕事ができるとは思っていませんでしたが、やってみれば何とかなるものですね。
リモートワークだとプライベートの時間が増えますし、通勤に費やす体力や時間もなくなるので、メリハリのある生活ができ、仕事にいい影響をもたらすと思います。コロナが落ち着いた後も、完全に元に戻ることはないような気がしています。
自由な空気に惹かれて、未経験でIT業界へ
大学では海洋学を学びました。私が通っていた大学は海の近くにあって、海洋学を学ぶにはうってつけの環境。真っ黒に日焼けして、今では考えられないような貧乏生活を送っていましたが(笑)、楽しかったですね。
大学で身につけた知識を生かす仕事に就くことは難しいと思っていました。特に私が就職する頃は就職氷河期で、選択肢も限られていましたし。IT業界に入ったのは、適性検査の結果が良かったから。向いている可能性がある職業でチャレンジしてみようと思ったのです。
当社を知ったのは、学校で行われた会社説明会がきっかけです。会社見学にも行き、自由な企業風土に魅力を感じました。服装もさまざまで、中には自分の席にフィギュアを置いている人も。それでいて、普通にみなさんが仕事をしているその空間に惹かれ、入社しました。
実際に働いてみたら、最初の印象通りでした。フレックスタイム制度の導入やテレワーク制度の整備など、働きやすさを重視していて、自分が仕事しやすいスタイルで自由に働くことができます。
力を発揮できる場所が増えるたびに仕事が楽しくなる
入社後は、プログラミングやコーディングに初挑戦。最初は周りの方には迷惑をかけましたね。同僚や先輩はみんな技術力のある人ばかりで、やさしく教えてもらえる環境ではありましたが、他の人と比べてしまって「私は全然ダメだな」と落ち込むこともありました。
でも、全部が全部ダメ、というわけではありませんでした。例えば、提案資料や仕様書といったドキュメントの作成や、お客様へのご提案は得意で、上司も評価をしてくださいました。できるところは伸ばし、出来ないところはどうするかを考えよう、と前向きに気持ちを切り替え、頑張っていました。
一度だけ、30代の頃に辞めようとしたこともあります。IT業界以外の方がもっと自分の力を発揮できるのではないかと思ったのです。何人かの上司とも面談をして、「仕事に楽しみを見いだせない」と率直に話しました。すると、上司の一人が「おれが仕事の楽しみを見つけてやる」と言ってくれたのです。それが今の社長。その一言で思いとどまり、もう少し頑張ってみようと思いました。
その後は、仕事の内容を変えてくれたり、いろんなメンバーとも仕事をさせてくれたりと、さまざまな挑戦の機会を与えてくれました。開発だけでなく、採用関係の業務が増えていったのもこの頃から。会社の一員として自分の力を発揮できる場所が増え、また仕事を楽しめるようになりました。スケジュール管理やタスク管理をしたり、みんなの心配をしたりする今の仕事が向いていると思います。人と関わることが好きなんでしょうね。今後は、私と同じポジションにつく人材を育てることが目標です。
IT業界を目指す方へ
IT業界は、私のように0からのスタートでも飛び込める業界です。失敗を恐れず、何事にも挑戦してみてほしいですね。私も、勉強会に参加したり、資格を取得したりと、いろいろと挑戦してきました。みなさんも、多くの人からたくさんのものを学んで、とにかく「一度やってみる」と言ってほしいですね。若いうちは失敗しても上司が責任を取ってくれます。迷惑をかけてしまうけど、そこはひたすら甘えてもいいんです。上司の胸を借りて、勉強させてもらってください。
技術は、入社後でも伸ばすことができます。だから、資質として大事なのはやはりコミュニケーション力。お客様相手の仕事なので、コーティングやプログラミングさえできれば良いというわけではありません。人の話を聞いてちゃんと応えられる人、そして前向きな人がいいですね。その方が私たちも教えがいがあります。「やってみます」と言える人はぜひ、この業界に飛び込んできてください。

#IT業界#キャリア#働き方#就活
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