F5a 7月25日 15:15〜16:55 会議室A
チュートリアル 講演概要(この枠部分のみ)をダウンロード
photo01 中谷 多哉子
筑波大学大学院

ビジネス科学研究科

准教授
要求工学知識体系(REBOK)と要求工学の実践
プロフィール

東京理科大学理学部応用物理学科卒業後,日本電子計算(株),富士ゼロックス情報システム(株)を経て1995年よりエス・ラグーンを起業.

筑波大学大学院経営・政策科学研究科経営システム科学専攻修了.

東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了.

2006年より筑波大学大学院ビジネス科学研究科准教授.

オブジェクト指向分析手法,要求獲得手法に関する研究に従事.博士(学術).

講演概要

要求工学知識体系REBOKの書籍が出版され,1年が経過した.REBOKによって,技術者やユーザ企業に要求工学の基本的な用語,プロセス,手法などの存在が知られるようになった.しかし,要求工学の実践は,知識だけでは困難である.この講演では,REBOKの中で,特に要求獲得に焦点をあて,要求品質を高めるための方策を紹介する.

たとえば,要求仕様書に求められる推奨品質は,IEEE Std.830-1998に示されている.しかし,どのようにすれば品質を確保できるのかは示されていない.そこで,レビュー観点を定めたインスペクションが,実際の要求仕様書の品質上の問題をどの程度発見できたのかを,簡易な実験の結果とともに紹介する.また,技術者の教育によって,仕様書のレビュー観点が,どのように変化するかについて,要求工学の技術者教育の成果を含めて示すこととする.

また,要求獲得の特徴を再認識することによって,プロジェクト管理で失敗しないための定量的な要求獲得プロセスの監視方法とその事例を紹介する.ここでは,要求獲得プロセスを観察し,管理するための3つの定量尺度を紹介し,事例を用いた観測結果を示し,その成果を紹介する.

F5a 7月25日 15:15〜16:55 会議室A





F5b 7月25日 15:15〜16:55 会議室B
チュートリアル 講演概要(この枠部分のみ)をダウンロード
photo01 伏見 諭
東海大学

教育情報センター

講師
小規模組織のソフトウェアプロセス国際規格VSE
プロフィール

現場のソフトウェア開発に15年ほど、プロジェクトマネジメントに10年ほど従事

情報規格調査会SC7/WG24主査

JISA技術委員会標準化部会部会長

VSE-JIS化WGリーダ

講演概要

ソフトウェアの開発は、いろいろな形態・規模で行われますが、現在でも小規模な開発の存在価値は薄れていません。先端的な小規模開発、Web等の迅速な小規模開発、分散した小規模開発とそれらの統合、組込みソフトにおける開発などいろいろな姿がありますが、そうした小規模開発の場でも当然、QCDの高水準達成は課題となります。

グローバル化経済の中で、国際的に、小規模開発ソフトウェアプロセス、その開発組織のQCD水準確保と、実態水準評価・保証・認証が必要との声が起こり、新たらしい国際規格ISO/IEC29110(略称VSE規格)群がプロセス・プロファイル規格として制定され、拡充されつつあります。JISAの技術委員会・標準化部会では、そうした動きに先駆的に取組みたいと考え、同規格のJIS(日本工業規格)化作業に取り組んできました。作業がほぼ完了し今秋のJISとしての公表予定の見通しとなっていますが、そうした状況のもと、次の概要での紹介を行います。

(1)VSE規格の位置づけと目標
(2)規格の内容
(3)規格群の展開方向
(4)JIS規格化の進展
(5)今後の展望
(6)ソフトウェア開発組織、開発者はこれをどう生かせばよいか

F5b 7月25日 15:15〜16:55 会議室B





F5c 7月25日 15:15〜16:55 会議室C
チュートリアル 講演概要(この枠部分のみ)をダウンロード
photo01 杉本 礼彦
株式会社ブリリアントサービス

代表取締役

無視できないAndroidとNFC
プロフィール

株式会社ブリリアントサービス代表取締役。海外、日本国内の企業と共に携帯電話の黎明期から携帯電話の開発に携わっている。技術者である父親の影響もあり 技術者に対し一方的に搾取しない会社を目指してブリリアントサービスを設立。「AndroidにおけるMade In Japan」を考えている。Androidの次のトレンドを探している。

講演概要

一日55万台以上のペースで普及を続け、シェアはiOSのシェアを抜き去ったAndroid。日本の古いビジネスモデルを破壊しつづけるAndroid。

そのAndroidがNFC搭載されることによってどのような革命が起こるのか?

産業界だけでなく金融業界にも影響を与えようとしている連中が、ものすごい野心を持って巨大なビジネスをもくろんでいる。

F5c 7月25日 15:15〜16:55 会議室C





F5f 7月25日 15:15〜16:55 会議室F
チュートリアル 講演概要(この枠部分のみ)をダウンロード
photo01 大坪 稔房
株式会社日立製作所

情報・通信システム社プロジェクトマネジメント統括推進本部

技師
エンタプライズ系ソフトウェア開発における形式手法の活用
プロフィール

1994年、株式会社日立製作所に入社。以来、オブジェクト指向やSOAなどを用いたシステム設計手順の開発・コンサルティングに従事。

2010年より、ディペンダブル・ソフトウェア・フォーラムの形式手法適用実証WGに参加し形式手法活用ガイドの作成に従事。また2011年にはIPAの形式手法適用実証実験に参加し、実験の実作業を担当。

講演概要

現代社会において情報システムの重要性が高まるのに従い、品質や信頼性が高いソフトウェアを開発するための手法が求められています。そのような中で、自動車や家電等のハードウェアに組み込まれる組込み系ソフトウェアなどでは、形式手法を適用した開発を推奨する動きがあり、形式手法に注目が集まっています。一方で、企業活動や社会インフラを支えるエンタプライズ系システムにおけるソフトウェア開発では、形式手法の適用事例が少なく、その効果や導入ノウハウが一般には公開されていませんでした。弊社を含む国内IT企業6社と国立情報学研究所が参加したディペンダブル・ソフトウェア・フォーラムでは、形式手法をエンタプライズ系ソフトウェア開発の工程成果物に対する欠陥除去手段として捉え、その適用法や導入ノウハウを『形式手法適用ガイド』として公開しました

今回はその成果に基づき、エンタプライズ系ソフトウェア開発の外部設計書に対して形式手法を適用して欠陥を除去するプロセスを、図書館システムを題材にして、形式手法の一つであるEvent-Bを用いたデモを交えてご紹介します。

F5f 7月25日 15:15〜16:55 会議室F