F3a-F4a 7月22日 13:30〜15:30 会議室A
チュートリアル
photo01 吉村 健太郎
株式会社日立製作所

日立研究所

研究員
多品種製品開発を実現するソフトウェアプロダクトライン開発
プロフィール
2001年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。
同年(株)日立製作所日立研究所入社。現在、同研究所研究員。
2009年大阪大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了。博士(情報科学)。 主に組込みソフトウェア開発手法に関する研究を担当。プロダクトライン開発、モデルベース開発、リポジトリ・マイニング等の技術開発及び開発現場への導入支援に従事。

<著書>ソフトウェアプロダクトラインエンジニアリング(共訳、エスアイビーアクセス社)
<論文>J. D. McGregor, D. Muthig, K. Yoshimura and P. Jensen, Successful Software Product Line Practices, IEEE Software, pp. 16-21, May/June, 2010.
<社外活動>International Software Product Line Conference (Industry Co-chair(2009), Program Committee(2007))
講演概要

ソフトウェアの多機能化、多品種化が進む一方、開発の現場では開発期間の短期化、低コスト化が要求されています。この問題を解決するためには、複数製品間でソフトウェアを共通化・再利用化し、製品当たりの開発コストを低減することが極めて重要です。

ソフトウェアプロダクトライン開発(SPLE:Software Product Line Engineering)は、多品種製品を効率的に開発するために整備・体系化されたソフトウェア開発手法です。複数の製品間で共通に利用する部分と、製品固有部分との開発プロセスを明示的に分離して開発することによって、ソフトウェアを戦略的に再利用し、多品種開発を実現します。

本チュートリアルではSPLEの概要と適用事例を紹介します。また、SPLEの技術的な特徴である可変性分析と、開発現場への導入手法について解説します。

F3a-F4a 7月22日 13:30〜15:30 会議室A





F3d-F4d 7月22日 13:30〜15:30 会議室D
チュートリアル
photo01 込山 俊博
日本電気株式会社

ソフトウェア生産革新部

統括マネージャー
開発のためのCMMI®1.2版を用いたプロセスの評価と改善
プロフィール

1985年、慶應義塾大学・理工学部卒業。同年、日本電気株式会社に入社。以来、ソフトウェア製品評価技術、ソフトウェアプロセス評価技術、システム開発方法論などの研究開発に従事。

2000年からは、SEI認定CMM/CMMIリードアプレイザとして、社内外のシステム開発組織の業務プロセス改善コンサルテーションに従事。現在は、ソフトウェアエンジニアリングの技術開発並びに社内展開を行っている。対外的には、ISO/IEC JTC1 SC7/WG6国際セクレタリ、IPA/SECプロセス改善WG副主査などを務め、ソフトウェアエンジニアリング分野の国際標準化やJIS化、関連業界への技術普及などに貢献。

1997年度標準化貢献賞(情報処理学会・情報規格調査会)、2007年度国際標準化貢献者表彰(経済産業省産業環境局長表彰)受賞。共著書/共訳書:「ソフトウェア品質評価ガイドブック」日本規格協会、「パーソナルソフトウェアプロセス技法」共立出版など。発表論文多数。IEEE、ACM、情報処理学会、電子情報通信学会、PM学会各会員。

講演概要

CMMI®などのプロセス成熟度モデルを用いて、モデルベースのプロセス改善活動を推進するためには、モデル自体の理解、並びにその活用方法の理解が不可欠である。

本講演では、CMMIに盛り込まれたプラクティスを効果的に実践するための前提知識として、組織的なプロセス改善を推進するための原理原則、プロセス成熟度モデルの成り立ちや動向、CMMIモデルの構造を解説する。

また、CMMIを用いてプロセスの現状を評価し、主要な改善課題を抽出するための方法であるSCAMPISMの概要を紹介する。

F3d-F4d 7月22日 13:30〜15:30 会議室D





F5a 7月22日 15:50〜17:50 会議室A
チュートリアル
photo01 岡田 昭広
富士通株式会社

クラウドビジネスサポート本部

本部長
富士通のクラウドへの取り組み
〜企業経営や社会へICTで貢献〜
プロフィール
1981年富士通入社
光LAN、ビデオオンデマンドシステム、衛星ネットワークシステムなど先進システムの研究開発に従事。
2000年から国内最大規模のブローバンドインターネットサービス基盤整備を担当
以降、各種ネットワークサービスの開発に従事。
2007年よりクラウドサービスの開発に従事。
2010年全社クラウドビジネスを牽引するクラウドビジネスサポート本部本部長に就任。
講演概要

富士通では、お客様が安心してご利用いただけるセキュアで信頼性の高いトラステッドなクラウドを提供し、お客様と共にビジネス・イノベーションを実現していくことを目指しています。本講演では、クラウドを活用することにより得られる価値やクラウドサービスや技術を活用した企業ITの最適化について、当社の取組みや最新事例をご紹介します。

また、本年10月から提供を開始するIaaS 「オンデマンド仮想システムサービス」のデモンストレーションをご覧頂き、クラウド活用により開発、運用の現場がどう変わるかを実感して頂きます。

F5a 7月22日 15:50〜17:50 会議室A





F5c 7月22日 15:50〜17:50 会議室C
チュートリアル
photo01 山中 敦
株式会社日立製作所

アプリケーション開発事業部 共通技術開発本部 ライフサイクルサポート推進センタ

技師
アジャイル開発事例紹介
〜オフショア開発への適用と品質管理の取り組み〜
プロフィール
株式会社日立製作所 アプリケーション開発事業部 共通技術開発本部 ライフサイクルサポート推進センタ 技師
2000年 株式会社日立製作所 入社。 入社以来、主に産業・流通分野における大規模プロジェクトのアプリケーション開発に従事。
2008年より、プロジェクトにてアジャイル開発プロセスを採用し、アジャイル開発プロセスのメリットを生かした適用方法の検討・評価に取り組んでいる。
2009年、SPES2009において「アジャイル開発プロセスの適用による大規模プロジェクトのプロセス改善」について事例研究発表し、ベストプラクティス賞受賞。
講演概要

要件変動が激しい情報システム開発プロジェクトでは、変化への対応に優れたアジャイル開発が効果的なことが多いと言われています。社会の変化するスピードがますます速くなっている中で、日本国内においても、アジャイル開発の注目度が高まりつつあります。

しかしながら、ウォーターフォール型開発と比べ、アジャイル開発の事例はまだ少なく、十分な経験・ノウハウが蓄積できていないのが現状です。今後、アジャイル開発の適用推進を図っていくには、様々な面において検証・評価を行い、経験・ノウハウを蓄積していく必要があります。

検証・評価が必要な事項は多々存在しますが、近年情報システム開発で一般的に採用されているオフショア開発でのアジャイル開発適用、および、アジャイル開発における品質管理手法の確立は、今後アジャイル開発を適用していく上で非常に重要なテーマとなります。

本講演では、社内プロジェクトにおいてアジャイル開発を適用した実例を通し、オフショア開発でのアジャイル開発の適用評価事例、アジャイル開発における品質管理手法の取り組み事例について紹介します。

F5c 7月22日 15:50〜17:50 会議室C





F5d 7月22日 15:50〜17:50 会議室D
チュートリアル
photo01 関 弘充
富士通株式会社

ソリューション事業推進本部人材開発部

シニア・レクチャラ
〜ITも心の時代へ〜
「品質カルチャー向上のための人間重視のソフトウェア・プロセス改善」実践法
プロフィール

SPES登場は3回目.

富士通ではソフト検査部門を経て情報システム部門で、数々の大規模システム開発に従事(途上(財)未来工学研究所主任研究員).

近年、プロセス改善に従事し(主席部長、品質保証部長)、SI分野で日本初のCMM®レベル5を達成、社長賞を受賞(後にCMMI®のレベル5).

定年後も続投し、人材開発部門においてプロの育成とコンサルに従事.特に「人間力醸成」を基盤にした、「人間重視のプロセス改善」、「人を動かすリーダシップ」、「ヒューマンエラー防止のための動機付け法」、「元気が出るモチベーション向上法」等のテーマで内外への講演活動を行っている.


  • 上級教育士(工学・技術)、九大大学院非常勤講師、北陸先端科学技術大学院大学非常勤講師、日科技連、日本テクノセンター、TH企画、SRC等講師.
  • 著書:「人間重視の品質マネジメント ソフトウェア品質保証システムの構築と実践」(堀田 勝美、関 弘充、宮崎 幸生著、SRC)、「ソフトウェアプロセス改善と品質保証の実際」&「ソフトウェアのグローバルな外注管理とその実際」(共著、日本テクノセンター)
  • 情報システム学会、日本品質管理学会、日本工学教育協会会員.
講演概要

世界経済が混迷を極めている現在、世の中に貢献できる価値ある製品やサービスをどのように生み出すことができるかが企業戦略の要になってきています。その一方で、人的ミス、不具合等による品質問題は後を絶たず、多くの企業がより効率的、効果的なプロセス改善方法を求めています。

例えば失敗を恐れて何倍にも監査・検査の強化を図った場合には、人々は「言われたことしかやらない考えない集団」になり、見事に「失敗の構図」を作り上げてしまいます。このような「負の連鎖」を断ち切る鍵は「人間重視のプロセス改善」の展開にあるのです。少しでも「わくわく」感を持って仕事をしている企業とそうでない企業では、生み出されてくる品質に大きな差が生じてくるのです。

正に「ITも心の時代を迎えている」と言えるでしょう。

本講演では、プロセス改善に取組み始めた多くの組織が遭遇する「動機付けが難しい」、「効果が今一歩」等の悩みに対する処方箋として、「組織的な品質カルチャー向上法」や「動機付け法」、「人間力重視の改善の仕組考案法」、「自律型改善活動実現のコツ」等について具体的な実践事例を含めてお伝えし、職場で直ぐに役立てていただける内容に致します。

F5d 7月22日 15:50〜17:50 会議室D