F5b 7月22日 15:50〜17:50 会議室B
ワークショップ
photo01 野中 誠
東洋大学

経営学部

准教授
ソフトウェア開発プロセスデータの実践的分析方法
プロフィール
1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業。同大学大学院経営システム工学専門分野博士後期課程単位取得退学。同大学助手、東洋大学専任講師を経て2006年より現職。ソフトウェア開発マネジメント、とくにメトリクスと品質に関する研究に従事。IPA/SECリサーチフェロー、情報処理学会ソフトウェア工学研究会運営委員、日本科学技術連盟SQiPソフトウェア品質委員会副委員長など、学協会の各種委員を担当。主な訳書に『演習で学ぶソフトウェアメトリクスの基礎』日経BP社(共訳)。
講演概要

本ワークショップでは、組織内に蓄積されたソフトウェア開発プロセスデータを分析・可視化し、実績に裏付けられたプロセス改善施策を提案するまでの一連の手順について説明する。初級から中級レベルのプロセス改善推進者を対象に、具体的なデータを用いながら、表計算ソフトと無料の統計解析ツールRによる分析手順を提示する。

プロセス改善施策は、推進者や支援部門の思いつきを、「あとはよろしく」というやり方で現場に押しつけるのでは定着するはずがない。現場のエンジニアに対して、根気強く、信念を持って説明し続け、施策の合理性と期待効果をきちんと納得してもらった上で展開する必要がある。そのための1つのアプローチ方法が、実績データの分析に基づく改善施策の提示である。

実績データの可視化にはいくつかの技法がある。予測モデルを構築するには、多変量解析技法が必要になる。近年は高度な統計解析モデルを手軽に扱える環境が整備されており、線形回帰モデルを画一的に適用するのは時代遅れになりつつある。一段高いレベルのプロセス改善推進者になるには、分析技法の正しい知識を身につけ、実績データを独力で分析でき、適切な施策を提案できる能力が求められよう。本ワークショップがそのようなスキル獲得の機会となり、結果として、多くの組織での「正しいプロセス改善」につながれば幸甚である。

F5b 7月22日 15:50〜17:50 会議室B





S3a-S4a 7月23日 13:20〜15:20 会議室A
ワークショップ
photo01 小笠原 秀人
株式会社東芝

ソフトウェア技術センター

主査
組合せ技術を用いたソフトウェアテスト
プロフィール

1990年に入社以来、約10年間、ソフトウェア生産技術に関する研究・開発に従事。

主な内容としては、メトリクス計測ツール、ISO9001にもとづいた開発プロセスの構築、不具合管理プロセスと信頼性推定ツール、プログラム静的解析技術、構成管理技術などの研究・開発や導入支援を、開発部門と一緒になり実施。2000年から、CMMを改善活動のロードマップとして利用したプロセス改善活動を、東芝グループ全体へ展開している。

現在、ソフトウェア技術センターにてソフトウェアテスト技術とソフトウェアプロセス改善活動を社内で推進・展開するための活動(研究開発、コンサルティング)に従事。

主な社外活動: 日本SPIコンソーシアム(JASPIC) 副委員長 日本科学技術連盟 ソフトウェア品質委員会(SQiP) 委員 ソフトウェア品質シンポジウム2010 シンポジウム委員長

所属学協会/団体: 情報処理学会、電子情報通信学会、プロジェクトマネジメント学会、IEEE、 ソフトウェア技術者協会、高品質技術交流会(QuaSTom)、 ソフトウェアプロフェッショナルのネットワーク(S-Open)、派生開発推進協議会

講演概要

近年のソフトウェア大規模化、複雑化に伴い、テストの規模も爆発的に増大しています。このため、限られた時間の中で効率的にテストを行うためのテスト設計方法が求められています。本コーナーでは、こうした状況への対応策のひとつとして、組合せ技術(直交表やAll-Pair法)直交表を用いたテスト設計方法を扱います。 「直交表って何?」という疑問からスタートして、組合せ技術がテストにもたらす効果について演習をとおして学びます。 また、組合せテストに用いるポイントについて説明します。

1.組合せ技術とは何かを理解する
2.組合せ技術を利用したソフトウェアテストの考え方、その効果を理解する
3.ソフトウェアテストに利用する際のポイントを理解する

S3a-S4a 7月23日 13:20〜15:20 会議室A