SPES2009 ワークショップ・セッション

F6c
  7月16日(木) 16時45分〜18時00分 会議室1
【講演種別】 ワークショップ
【講演タイトル】
パーソナルソフトウェアプロセス(PSP)
“測定に基づくプロセス改善”を個人に浸透させる一手法
【講演概要】
1995年にWatts Humphrey氏が提唱した「パーソナルソフトウェアプロセス(PSP)」は、“測定に基づくプロセス改善”を技術者個人に浸透させ、個人のエンジニアリング能力を向上させる有効な手段として、現在もなお、一定のインパクトを産業界に与え続けている。国内でもPSPに明るい実務者/教育関係者が増え、書籍やセミナーなどの情報源もある程度存在するのだが、翻って、開発の現場に目を向けると、“測定に基づくプロセス改善”が技術者個人のレベルで十分に浸透しているとは言いがたい。本シンポジウムの主旨に挙げられた“ソフトウェアエンジニアリングの情報サービス産業への定着”を実現するには、やはり、PSPの本質とその具体的手法を多くの技術者に広め、それぞれが自分自身のものとして体得・内面化していく必要がある。
本ワークショップでは、PSPが提示する具体的手法を、演習を交えて説明する。主な参加対象として、PSPにあまり詳しくない実務者を想定しているが、“測定に基づくプロセス改善”の組織的展開に関わるスタッフ部門の方にも役立つ情報が提供できると考えている。本ワークショップに参加することにより、PSPがどのようにして“測定に基づくプロセス改善”を個人レベルで実践させようとしているのか、そのアプローチ方法と本質を理解できることを目標とする。
【講演者】
野中 誠   のなか まこと
東洋大学
経営学部経営学科
准教授
【プロフィール】
1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業、1997年同大学院理工学研究科修了、2000年同博士後期課程単位取得退学。早稲田大学理工学部経営システム工学科助手を経て、2003年東洋大学経営学部専任講師、2006年より現職。2006年Ecole de Technologie Superieure(カナダ)およびNational ICT Australia(オーストラリア)客員研究員。ソフトウェア開発マネジメントに関する研究に従事。情報処理学会ソフトウェア工学研究会幹事、日科技連ソフトウェア品質管理研究会(SQiP)副委員長など、学協会の各種委員を担当。SPES2009プログラム委員。
F6d
  7月16日(木) 16時45分〜18時00分 会議室2
【講演種別】 ワークショップ
【講演タイトル】
なぜ3とカイゼン
(人重視マネジメントの考え方)
【講演概要】
NECグループでは、プロジェクトの各現場で様々な問題の原因追求を目的として、なぜなぜなぜ(なぜ3)が実施されています。
正しいなぜ3はピンポイントによるカイゼン策や横展開を行うことが出来、非常に有効な手法です。品質管理の世界のみではなく、進捗管理、その他様々な問題解決のために使用することが出来ます。
しかし、間違ったなぜ3は非常に多くのムダを生み、価値の少ない対策や重いだけのプロセスにつながってしまいます。
今回、なぜ3による正しいプロセス原因追求の目的や考え方を具体的な良い例、悪い例を基にご紹介させていただきます。
なお、なぜ3の技術論のみではなく、やるべきことをきちんと行う風土の作り方、PM育成 等、人間が事業を行う上でのカイゼンの考え方を人重視マネジメントの考え方として、ご紹介させていただきます。
【講演者】
黒岩 雅彦   くろいわ まさひこ
日本電気株式会社
通信・メディアサービスソリューション事業部
グループマネージャー
【プロフィール】
通信・メディアソリューション事業本部PMO 兼 ITサービスBU−PMOの立場で、育成型PMOとして、NECグループ及び、パートナー様向けにPM育成を実施。
特になぜなぜを核とした人重視マネジメントについてはNECグループにおける第一人者として、各組織に講演教育、OJT実践指導を行っている。
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