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    肩の力を抜いて仕事を楽しむリーダー

「何とかなる」
肩の力を抜いて仕事を楽しむリーダー

「何とかなる」<br />肩の力を抜いて仕事を楽しむリーダー

【オフィス近くの勾当台公園(仙台市)にて】

Profile

    根本さん

  • 東北インフォメーション・システムズ(株) 開発運用本部
  • 教育学部卒
  • 2010年入社

電力会社の配電部門の業務システムを担当しています。3年前からは、チームリーダーとプロジェクトマネージャを兼務。人の先頭に立ったり前に出たりするタイプではありませんでしたが、楽観的な性格が意外とこの仕事に向いていたのか、今ではリーダーとしての役割を楽しんでいます。

災害時のインフラを支える業務システムを担当

私は配電開発課に所属し、電力会社の配電部門で使われる業務システムの開発や保守などを担当しています。配電部門というのは、各家庭に電気を届けることを司る電力会社の部門。私が担当しているのは主に災害系のシステムで、停電が発生したときに情報を収集して管理するものです。システムを使うのは電力会社の配電部門の方ですが、大規模な停電が発生して障害が出た場合には緊急対応を行います。

2010年に入社して、1年たった頃に東日本大震災が発生しました。先輩たちが24時間交代の体制でシステムを監視していましたが、新人の私は何もできませんでした。でも、会社で頑張っている先輩たちのために何かしたくて、開いているお店が少なかったので、食料品を探し回って買ってきたことを覚えています。

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あれから10年。近頃では、電力会社のシステムは単なる業務システムとしての役割を果たすだけでなく、一般の人に情報を公開する際にも使われるようになりました。例えば、停電しているエリアや戸数がホームページに公開されるので、これが間違っていると大変です。
一昔前であれば、人が正解を把握していたのでシステムの間違いにも気付けましたが、最近はシステムの情報が正しくて当たり前、という認識に変わりました。近年は大きな災害が続いて、災害時に注目されるようになった分、システムに求められる責任もより厳しくなっていると感じています。

二番手タイプの私が、突然リーダーに

現在はチームリーダーとプロジェクトマネージャを兼務しています。もともとリーダーを目指すというよりも、どちらかというと二番手タイプ。前に出るより、チームでこぼれる仕事を拾って、全体をカバーしながらやっていく、というような役割が自分には合っていると思っていました。後ろからチームを支える役割をよく引き受けていたので、3年前に上司から大規模プロジェクトのプロジェクトマネージャに指名されたときは戸惑いました。

実はその時期、初めての業務が一気に押し寄せてきたんです。チームリーダーになったのも同時期ですし、新規システムを開発するプロジェクトに入ったのもその頃。新しいことにたくさん挑戦した、ステップアップへの転換期でした。

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最初は不安もあったのですが、やってみると意外と平気でした。「何とかなるものだな」と思うと同時に、その経験が自信になりました。それまでは自分で手を動かすほうが好きだったのですが、マネジメントも楽しいな、と思えるようになりました。

メンバーとフラットな関係を築き、チームをまとめる

現在のチームメンバーは、私を含む社員4名。あとは、開発・保守の作業内容に応じて、数名のパートナーさんと一緒に仕事を進めています。社員は同世代のメンバーが多くて、何も言わなくても仕事ができる人たちです。
フラットな関係性を築けているので、「リーダーとして上に立つ」とか「私がしっかりしなきゃ」という意識はあまりないんです。パートナーさん含め私より経験の長い人もいるので、「管理する」という気持ちでいるとうまくいかないかも。
私は、フラットな関係性の中で、自分が押さえるべきところだけ押さえよう、という心持ちでいます。ただ、自分ができないことをメンバーに指示したくはないので、まずは自分がやってみて、できるようになっておく、ということは心がけています。

1点だけやりにくいことも。立場上時にはメンバーに注意しなければいけないこともありますが、関係性がフラットすぎて注意しづらい、ということは感じています。

教育学部出身でIT業界へ

大学では教育学部で情報数理学を専攻していました。情報数理学は数学なのですが、教育学部というと文系のイメージが強く、就職活動では工学系の職種に就くことがなかなか難しい状況でした。それで、文系・理系問わず受け入れてくれる情報系に興味をもったんです。説明会で話を聞いてみて、手を動かしてモノづくりができることも面白そうだと感じました。

当社を選んだのは、電力会社の子会社で、重要なインフラを支える仕事をしているから。仕事で社会に貢献でき、企業として安定しているイメージもあったので入社を決めました。

学生時代は、プログラミングは教養程度にしかやっていなかったので、本格的に学んだのは入社後の研修でした。でも研修期間が7ヶ月と長く、丁寧に教えてもらえたので、いざ現場に出てもそれほど困ることはありませんでした。

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10年間この仕事を続けてきて思うのは、なんだかんだ言って、自分には合っているということ。それは私が、いろいろ考えても最後には「なるようになる」と思う楽観的なタイプだからかもしれません。
自分が作ったシステムが動く、やったことがモノとして目に見えるところにやりがいを感じます。リーダーとしての仕事にも充実感がありますし、この業界に入って良かったと思います。

#インフラ#宮城

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