ワークショップ

7月17日(木)[F3c]チュートリアル
開発現場の人材育成

司会
青山 幹雄
南山大学

調整中
富士通株式会社

村田裕
三菱電機株式会社
人材開発センター
【概要】
ソフトウェア開発、システム統合の改善を実効的なものにするためには、プロセス改善とあわせて、その実行の主体である人材の開発が必須である。
このワークショップでは、情報システム開発と組込開発の現場で人材育成に組織的に取り組んだ事例をもとに、参加者とともに現場での人材開発の問題点とその取り組み方法について議論する。

ソフトウェア人材の育成施策 村田裕
ソフトウェア開発プロジェクトは、機能の複雑化や大規模化に伴い、品質(Q)、コスト(C)、工程(D)を計画通りに達成出来ないリスクが増大している。このような状況下でプロジェクトを成功に導くためには、プロジェクトを牽引するリーダーがプロジェクト管理やソフトウェア工学の体系的な知識を備え、それを使いこなしていく能力を持つことが求められる。三菱電機では、リーダー予備軍に対して「ソフトウェアプロジェクトリーダー育成コース」施策を展開し、集中的な人材の育成を行ってき
た。本発表では、施策の概要と実施状況およびそこから浮かび上がってきた課題などについて報告する。

7月17日(木)[F3d]ワークショップ
中小プロジェクトのプロセス改善

堀田勝美
株式会社コンピータジャパン
シニアコンサルタント

伏見諭
株式会社情報数理研究所
専務取締役
【概要】
中小プロジェクトのプロセス改善なくしては、ソフトウェアの信頼性向上、生産性向上、競争力の確保を考えることはできません。しかしながら、中小プロジェクトあるいは中小組織がプロセス改善を進めるには、さまざまな困難が伴うことが考えられます。そこで、参加者の皆さんと一緒に、問題点を討議し、解決に向けたヒントを交換し、また、難しい問題は課題として関係方面に働きかけていくきっかけにしたいと考えています。ファシリテータを堀田、伏見が勤めます。具体的には、堀田、伏見から議論のきっかけとして問題提起を行い、皆さんの議論を通じて、意見交換とまとめを行います。
さまざまな困難として、例えば、費用やリソースが足りない、中小向けの適切なガイドがないといったような身近な問題から、多重下請けなど社会構造的な問題、経営者や実践者の意識上の問題、期待と現実のギャップ、中小プロジェクトの多様性など、それぞれの立場から、いろいろなレベルの問題が考えられます。短い時間ですが、できるだけ的を絞り、効果的な議論とまとめを促進したいと思います。問題を感じておられる方の積極的な参加をお待ちしています。

【プロフィール】

堀田勝美

日本電信電話公社(現NTT)に長年在籍し、電子交換機の制御ソフトウェア、料金計算などのビジネスアプリケーションソフトウェアの開発、作業の標準化、品質管理研究、技術支援などの業務に従事してきた。特に標準化の一環として、CMM ® 、ISO 9001、ISO/IEC 15504などのモデルを参考にしたアセスメント、プロセス改善活動の導入に精力を注いだ。
また、業務の一部として、ISO9001ソフトウェア分野の認定審査員を務めた。その後、コンピータジャパンの発足とともにコンサルタントとして移籍し、現在に到っている。
■ISO/IEC JTC1 SC7/WG10エキスパート、IPA/SEC プロセス改善研究部会 委員
■情報処理学会、品質管理学会各会員
■CMM ® 、CMMI ® 、ISO/IEC 15504 リードアセッサ

伏見諭

株式会社情報数理研究所
専務取締役 日本工業標準調査会(JISC)情報技術専門委員会委員
情報規格調査会SC7/WG10委員 同WG24主査 同WG25委員
INSTAC IT標準化戦略委員会委員
JISA 技術委員会標準化部会部会長
Information Systems Security Association東京支部ボードメンバー
その他、ソフトウェアプロセスとセキュリティにまたがった活動を行っています。

7月17日(木)[F3e]ワークショップ
レビュー活動を見直そう! 〜レビューの基本を学び実践に生かす〜

小笠原秀人
株式会社東芝
ソフトウェア技術センター
主査
【概要】
ソフトウェアの品質を作り込むには、レビューは非常に重要な活動です。しかしながら、多くの管理者、開発者がレビューの重要性を認識しているにも関わらず、実際の開発の場では、レビュー活動がうまくいっていない場合も見受けられます。
本ワークショップでは、レビューの目的や効果を確認したあと、具体的な実践方法を演習を交えながら考えてみます。
「レビューが重要なのは分かるけど、どうもうまくいかない」と思っている方々、あるいは、「我が社ではこんな工夫をしてレビュー活動をやってます」と紹介したい方々に集まっていただき、参加者の方々と“気楽でまじめな議論”を展開したいと思っています。興味のある方はぜひご参加ください。
【プロフィール】

小笠原秀人

(株)東芝ソフトウェア技術センター 主査
1990年 株式会社東芝入社
入社以来、約10年間、ソフトウェア生産技術に関する研究・開発に従事。主な内容としては、メトリクス計測ツール、ISO9001にもとづいた開発プロセスの構築、不具合管理プロセスと信頼性推定ツール、プログラム静的解析技術、構成管理技術などの研究・開発や導入支援を、開発部門と一緒になり実施してきた。
2000年から、CMMを改善活動のロードマップとして利用したプロセス改善活動を、東芝グループ全体へ展開している。
現在、ソフトウェア技術センターにてソフトウェアプロセス改善活動やソフトウェア検証技術を社内で推進・展開するための活動(研究開発、コンサルティング)に従事。