PART3〜資格は専門家へのパスポート〜
  ■情報処理技術者試験の国際化 
 情報処理技術者試験は、近年、試験の国際化が図られています。経済産業省からの発表では、『アジア諸国からの人材育成・認定に関する協力要請に積極的に応え試験ノウハウの提供や試験制度の相互認証を進めていくとともに、欧米の主要なIT人材能力評価制度との相互認証などを通じて試験制度の国際化を図り、IT人材はもとより、IT人材を採用若しくは育成する機関にとっても一層魅力ある能力認定制度とする』
簡単に言うと、国内のIT促進の一端を担ってきた日本の情報処理技術者試験が、アジア諸国から評価され相互認証という形で、アジア諸国で取り入れられつつあるのです。
 
 一方で、欧米のIT人材能力評価制度との相互認証により、日本より5年はIT化が進んでいると言われる欧米に追いつける人材を育成をしていこう、ということなんですね。これにしたがい、現在、日本の情報処理技術者の各試験は、インド、シンガポール、韓国、中国、フィリピン、タイ、ベトナム、ミャンマーの8か国と協定が結ばれ、資格の相互認証が始まっています。
例えば、中国や韓国とは次のようなことが進んでおります。→
 
 相互認証を受けた外国のエンジニアは、日本の入国規制の緩和措置により、日本への入国がしやすくなります。
相互に、お互いの国で働きやすいシステム作りが進んでいるようですね。
※印刷するときは、ページ設定で印刷向きを横にしてください。
●中国
 信息産業部が実施する国家レベルのコンピューターソフト分野の専門テスト、コンピューターソフト専門技術レベル試験のプログラマー試験/初級プログラマー試験と、相互認証。
●韓国
 労働部管轄の韓国産業人力公団が実施する情報処理技師の資格と、相互認証。
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