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2020.12.16

2020年度IT企業新入社員741名による就職活動の振り返り② インターンシップ編

昨今の新型コロナウイルスによる影響を受けてビジネスのデジタル化がますます加速し、業種を問わずDXが必要不可欠となり、様々な業界で優秀なIT人材の獲得競争が激化しています。また、今後「就活ルール」が変更・廃止された場合、新卒採用活動の早期化・長期化が見込まれ、これまでの採用・就職のあり方が大きく変化していくことが予想されます。そのような環境下で、JISA会員企業の2020年度新入社員を対象に、学生時代にどのように就職活動に取り組んでいたか、就職活動の実態を振り返ることを目的に、アンケート調査を実施しました。ここでは、その「JISA会員企業の新入社員に就職活動を振り返っていただく調査」の結果(一部抜粋)をご紹介します。


■アンケート調査の実施概要

  • 調査期間:2020年6月18日~2020年7月17日
  • 調査方法:Webアンケート
  • 調査対象:JISA会員企業の新入社員(2020年度新卒入社)
  • 回答数:741名

※JISA(一般社団法人情報サービス産業協会)は、日本を代表するシステムやソフトウェア開発の優良企業、シンクタンクを中心に構成するITの業界団体です。


■回答者個人の属性

 学生時代に学校で学んだ分野は、26.2%が情報系、24.7%が情報系を除く理系、47.8%が文系でした。最終学歴は、82.5%が大学卒、11.5%が大学院卒といった結果です。また、63.8%が男性、36.2%が女性です。

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インターンシップ編

1.インターンシップの参加状況

近年、文系・理系問わず、インターンシップへの参加率や参加社数は増加傾向にあります。アンケート回答者のうち63.4%はインターンシップに参加しており、昨年に比べると微増しています。インターンシップへの参加日数(1社平均)は「1日」が59.2%であり、1dayインターンシップへの参加が最も多くなっています。

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2.参加したインターンシップのプログラム内容

参加したインターンシップのプログラム内容としては、「業界や企業の説明を聞く」が81.1%で最も多く、「企業の社員と対話・質問する」「新規事業等をテーマにグループワークに取り組む」等が続いています。

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.インターンシップの参加目的

インターンシップに参加する目的としては、「業界・企業・職業理解のため」が87.2%で最も多くなっており、インターンシップに参加して良かったこととして「業界や企業への理解が深まった」「先輩社員とじっくり対話出来た」等の意見が多く挙がっていました。また、インターンシップへの参加には、インターンシップ参加者向けの早期選考や特別選考等の採用フローに繋がることを期待する声も多くありました。

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.インターンシップからの内定・入社

インターンシップ参加者のうち76.5%は参加したインターンシップが入社企業の選択に「有効だった」・「まずまず有効だった」と回答しており、また参加者のうち47.3%はインターンシップに参加した企業から内定を得ていることが分かります。さらに、参加者のうち28.9%はインターンシップに参加した企業への入社を決めています。

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.これからの就職活動に向けて

新型コロナウイルス感染拡大が社会全体に深刻な影響を与える中、企業の採用活動におけるオンライン化は一気に加速し、就職活動への取り組み全体が大きく変化しています。学生にとっては従来のように会社訪問が出来ず雰囲気が分かりづらいといった課題がある一方で、地域問わず多数の企業へのアプローチが可能になった側面もあります。

先輩たちの働き方」では、全国にわたりIT企業で働く人々を紹介しています。様々な企業で働く先輩社員の働き方を通じて、なぜIT企業で働き、どんな仕事をしているか、また仕事以外のプライベートではどのように過ごしているかなどを知っていただくことで、IT業界・企業への理解を深めていただけたらと思います。

(irodoru編集部)

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