
ホーム > ケース&モデル&リサーチ > 制度利用のイメージ 介護〜介護休業+短時間勤務編
制度利用者のプロフィール
- 勤続25年目(47歳)のITエンジニア
- ライン・マネジャー
- エンベデッドシステム開発部門所属
企業の制度
- 介護休業制度(93日間まで)
- 介護短時間勤務制度(1年間)
モデル年譜

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制度利用者へのメッセージ
<通常勤務時>
- 通常勤務時から、企業の制度内容をよく知って、制度利用のための条件などを把握しておきましょう。
- 介護の必要性は突発的に生じることが多いので、日ごろから、親御さんのかかりつけ医、服用薬の種類や所在、健康保険証の所在などを把握しておきましょう。
- 急に休むことになっても、業務に支障をきたさないよう、日ごろから前倒しで業務を進めるとともに、いざとなればプロジェクト・マネジャー等が業務を代行できるよう、情報を共有するようにしておきましょう
- 親御さんが入院・手術等をされてすぐの時期は、身近な人たちの精神的ケアが特に必要な時期です。家族で十分に話し合い、今後どのような体制で介護をしていくのかを考えましょう。
<介護休業>
- 親御さんの病状がまだ不安定な時期です。今後の介護体制、職場復帰の時期、職場復帰後の働き方などは、病状を見ながら決めていく必要があります。職場の上司や後任者等に状況を報告し、相談するようにしてください。
- 余裕が出てきたら、職場復帰の準備を始めましょう。
- 制度利用期間中の労働条件(賃金、評価等)は、制度利用前にきっちりと確認しましょう。
<短時間勤務〜通常勤務復帰準備>
- 親御さんが順調に回復し、リハビリも軌道に乗ってきたら、家族の協力や介護サービスの助けを借りながら、職場に復帰できるかもしれません。すぐにフルタイム勤務への復帰が難しい場合には、介護短時間勤務制度の利用を検討しましょう。
- 職場復帰後に、親御さんの体調が急に悪化することもあり得ます。緊急時の連絡方法の確認など、できる限りの備えをしておきましょう。
- 場合によっては、これまでと異なる業務に異動することが必要になります。特に、マネジメント業務から離れる場合には、役割や立場が変わったことを認識し、メンバー全員の円滑な業務遂行に配慮しましょう。
- 通常勤務復帰へのソフトランディングができるよう、担当職務の見直し等について上司や後任者と相談しましょう。
上司へのメッセージ
<通常勤務時>
- 制度の意義や内容を十分に理解し、制度利用の希望者が出た時にきっちりと対応できるように準備しておきましょう。
- 日ごろから、制度利用希望者が出ることを想定した高度なマネジメントを心がけましょう。
- 周囲のサポート体制を築くためにも、制度利用者以外にも日ごろから制度の意義・内容を説明しておきましょう。
- 親御さんの入院・手術等は従業員にとって大きなショックですし、どのように介護していくかを決めるのに時間もかかるでしょう。当面の引継ぎは必要ですが、本人の仕事のことは、タイミングを見ながら相談するようにしましょう。
<介護休業>
- 介護休業取得者の職場復帰に向けて適切な支援ができるよう、本人と定期的に連絡を取り合い、状況を把握するようにしましょう。
- 職場復帰に向けて、担当業務や必要な協力・支援の内容等について本人と十分話し合いましょう。
- 制度利用期間中の労働条件(賃金、評価等)は、制度利用前にきっちりと説明しましょう。
<短時間勤務〜通常勤務復帰準備>
- 親御さんの介護を行っている従業員は、親御さんの体調不良などで、急な休暇取得が必要なことも少なからずあります。これを想定して、盤石な協力・支援体制を整えましょう。
- 介護の精神的な負担に配慮し、制度利用者のメンタル・ケアに対しても、可能な限り支援するようにしましょう。
- 制度利用期間中の担当業務は、本人の状況の変化にあわせて見直すようにしましょう。