人事管理担当者 |
【プロジェクトマネジャー教育の重要性】
参考資料・図表10 ●本人が勝手に努力してプロジェクトマネジャーとして活躍しているというのが実態で、会社として体系的にプロジェクトマネジャーを育成し てきたわけではない。 ●現在活躍している優秀なプロジェクトマネジャーは、若い頃から第一線で活躍してきた人。小さな失敗は多くあったものの、その失敗を自 分なりに掘り下げて成長し、会社の利益を生み出してきた人。 ●業績はプロジェクトマネジャーによって大きく変わるので、プロジェクトマネジャーの教育は重要。 【部下を育成する能力の醸成】 ●プロジェクトマネジャーに、人を育てるという意識がまだ根付いていない。人を育てるためにはフィードバックが重要なのに、仕事をアサイ ンするだけで終わってしまっている面がある。相当意識しないと人を育てられるプロジェクトマネジャーは育たない。 ●プロジェクトマネジャーは部下を育成するという意識が希薄な人が多い。自分は仕事ができるが、どうしてできるようになったのかという分 析ができていない。だから体系だった教育はおそらくできないと思っている。若手の教育は会社の責任だ。 【プロジェクトマネジャー教育の内容】 ●契約、文書による確認を徹底しなかったために、「言った」「言わない」といったことに陥った等、失敗から学んだことを共有することがプロ ジェクトマネジャーの育成につながっている。 ●最近ようやく研修を始めたが、研修さえ受講すればプロジェクトマネジャーになれるわけでなく、20代から実際にプロジェクトのマネジメント を経験させなければいけない。ただ、都合よく経験させたい規模のプロジェクトが来ない、経験させて赤字になったら困る等、実際には難し い面がある。 若手に実体験を踏ませつつも、プロジェクトが円滑に動くようスキルのある人がサポートするというような仕組みを作らなければならない。 ●研修として定期的に10人ぐらい募って、優秀なプロジェクトマネジャーに、成功例だけでなく失敗例も含めて体系的な話をしてもらっている。 身近な例として説得力があるようで出席者が多い。 ●優秀なプロジェクトマネジャーを育てるためには、実際プロジェクトのマネジメントを経験させる、仕事を任せることが重要。 ●プロジェクトマネジャーになってチームをまとめるようになった時に、破綻してしまう人とうまくできる人に分かれる。マネジメントがうまくで きるかどうかのポイントはいかに優先順位をつけられるか、かもしれない。プロジェクト管理に教科書はなく、常にケースバイケースなので、 100%フルにやろうとしても無理がある。顧客と折衝しつつ、赤字になるかもしれないリスクを負いながら、何とか妥協点を見出して一応終 結に持っていける、という点が重要。 |