人事管理担当者 |
【採用】 ●交渉事は中高年に向いている仕事だという印象があるが、もともと交渉事等に苦手意識があるからコンピュータと向かいあう仕事を選択した わけである。業務経験が十数年になっても顧客との折衝ができないというのは、会社としてそういう人材を採用し、育成してきたからであり、 今までの採用・育成が間違っていたとまず総括しなければいけない。 ●文系でも理系でも、従来はおとなしい人がこの業界には集まっていた。最近になっていろいろな種類の人間が入ってくるようになった。 ●中高年はバイタリティーがある人が多い。若い人は、コンピュータが好きで入ってきている。 ●採用された時期によって、職業観や資質に差がある。 ●最近は、「営業で使えるような人材を採用してほしい」という声が多く、採用方針も変わってきている。 ●従業員の構成は理系と文系が半々で、人材集団としてはバランスがとれていると思う。社会のビジネスシステムを開発していく上では、経済、 法律等文系の知識も必要になってくる。 【育成】 ●空いている時間に、次のステップアップの勉強をさせることは重要だが、現場では時間がとれないのが現実である。 ●この業界の企業の多くは、人の育成より、目の前のプロジェクトに人をはめ込むことを優先してきた。 ●企業の組織と別個にプロジェクトは動く。人事はプロジェクトの運営にあまりタッチしないが、今後はもっと立ち入らなければならないのではな いか。研修としてプロジェクトマネジャー養成コースを実施しているが、それを受講すればプロジェクトマネジャーになれるというものでもない。 プロジェクトの中での次世代育成が重要になってくるので、そういう点で人事が関わっていかなければならない。 |