2020.4.10
★ 著者紹介 ★
IT業界には執筆のチャンスが身近にある
IT業界での代表的な出版社の一つである翔泳社から「システム開発のための見積りのすべてがわかる本」を出版した、佐藤さんにお話を伺いました。
出版の経験は将来の可能性を広げる
業界の代表的な出版社から書籍を商業出版するのは「その分野での専門家」と目される一つの指標となります。
IT業界は出版が非常に盛んです。皆さんも普段目にしていると思いますが、Web記事などの発信は他業界と比べものにならないほど多く、執筆のチャンスが身近にある業界であると言えます。
私は職業作家ではないので、メディアから依頼を受けて一つの「プロジェクト」として期間を決め、いわば副業のような形で執筆をしています。殆どの業務時間を本業のソフトウェア開発企業の経営者として費やしていますから、基本的には業務時間外で執筆をしています。
共同執筆者の社員2名も業務時間外に執筆をしていますが、これは「社内副業」制度の一環として「会社として」ではなく「個人として」執筆し、原稿料や印税を直接もらえる仕組みにしているためです。
また、経営者として「執筆に取り組んだ社員の名前を残してあげたい」という想いがあります。小説などと違い専門書は部数が多いわけでもなく、副業として金銭的なメリットはあまりありませんが、「執筆者」として経歴に記載できること、そして執筆の経験自体が貴重だと思っています。
日本でも雇用制度の見直しが進んでいて、年功序列の仕組みが変わり会社に在籍している長さが必ずしも報酬と一致しない時代が来ています。
「業界の特定の分野の権威」を裏付ける出版の経験は将来への選択肢を増やす武器にもなると考えています。
執筆のチャンスが多いIT業界
出版のチャンスを掴むにはとにかく発信することが大事です。事実、私が書いたブログ記事を見つけた出版社から執筆の依頼を頂いたこともあります。日々「言われた業務」にいそしんでいるだけでは、そういう機会を得ることは難しいです。
会社の仕事と同じくらい自分の可能性を育てることにも積極的になるべきです。IT業界はもともとオープンソースコミュニティ、ミートアップ、そしてSNSやブログなど発信の機会も多く、その内容次第で注目を集めることも可能です。
また移り変わりの早い業界、というのも一つのメリットです。2~3年のうちに話題になり世界を覆うばかりに広がる技術やサービスもありますから、業界歴の長い方が必ずしも高い評価を得るとは限りません。
IT業界には先輩を追い越すチャンスも多く、自分の可能性や選択肢を大いに拡げていける業界だと思います。
#副業#著者紹介
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