日本語名称 | オブジェクト・マネージメント・グループ |
発足 | 1989年 |
本部 | アメリカ マサチューセッツ州ニーダム |
概要 | OMGは会員制の非営利国際的コンソーシアムであり、オブジェクト指向を中心としたソフトウェア技術に関する総合的標準を開発している。OMGのモデリング標準UMLとCORBAに基づくミドルウェア標準とプロファイルは広範なアプリケーションシステムの設計・実装で用いられている。 OMGには企業や大学、政府機関などの多様な組織が標準策定プロセスに参加している。参加会員は数百の企業や大学、各種機関であり、企業の50%は複数産業分野のシステム利用者、他の50%はIT産業の多くの有力企業と専門性のある企業で占められている。 |
目的(ミッション)と方針 | OMGのミッションは、会員全体の努力で現実の世界で価値を持つ統合的な企業が利用する標準を開発することであるとされている。またもう一つのミッションはBusiness Ecology Initiative (BEI)プログラムを通じて、ビジネス技術と技術革新のための最適化を推進することである。 |
参加会員 | 参加会員はTrial会員を含め約370団体(企業、大学、非営利団体など)。 |
規格対象 | 規格対象はオブジェクト指向をベースとして、以下のものがあげられている。 ・プラットフォーム技術:. モデリング関連標準、分散オブジェクト関連標準、MDA支援環境 ・ビジネスモデリング標準:ビジネスモデル表記法、ビジネス語彙 ・組込み/リアルタイム技術標準:CORBA/e、ETモデリング ・ドメイン標準:電気・電子分野を除く工業品全般(製品、部品、原料)、サービス、セキュリティ、マネジメントのドメイン。 |
規格の例 | ・モデリング関連標準: MDA、UML/MOF/XMI、SysML、CWMなど ・分散オブジェクト関連標準: CORBA/IDL/IIOP/CORBAservicesなど ・組込み/リアルタイム技術標準: CORBA/e、ETモデリングなど |
組織構成 | OMGの組織構成は、Board of Directors (理事会)の配下に、Architecture Board (アーキテクチャ評議会:提案・仕様の整合性審査)、Platform Technology Committee (プラットフォーム技術委員会:プラットフォーム技術標準の策定)、Domain Technology Committee (ドメイン技術委員会:ドメイン技術の策定)が置かれている。 具体的な技術課題は、三つの委員会のもとで、Task Force (タスクフォース)、Special Interest Group (専門委員会)、Sub Committee (小委員会)がそれぞれ検討を実施している。 |
日本の組織 | 日本におけるOMGの活動は1990年からであり、1992年より2007年8月までOMG日本代表が設置され、現在はオブジェクトテクノロジー研究所 がその機能を引き継いでいる。1990年から現在までの約20年間に日本で5回のTC Meeting(技術委員会総会)が開催されている。 |
特徴 | OMG は分散オブジェクト技術のCORBAから標準化を推進したが、現在ではモデリング技術UML関連と、ソフトウェア自動生成技術MDA関連、オントロジー定義メタモデルなどの標準化を強力に推進しているのが特徴的である。 |
※参加国、理事国、技術管理評議会構成国、および、技術委員会の数は2011年2月1日時点のものである。