JISA 「情報サービス産業白書2004年版」を発表

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2004年7月12日

JISA 「情報サービス産業白書2004年版」を発表

(社)情報サービス産業協会(JISA)は、このたび「情報サービス産業白書2004年版」を発表した。


本白書のテーマ

「グローバル化進展における変革へのチャレンジ継続的成長のための構造と人材」


本白書の主な内容

1.業界の課題と今後の変革要因

  • 今後の情報サービス業界の変革要因として、顧客ニーズの変化、競争環境の変化、技術環境の変化を分析した。特に競争環境の変化については、中国など海外におけるオフショア開発の進展に伴う「競合・業業関係のグローバリゼーション」に着目した。
  • 当業界のサービス提供構造は多重下請構造であり、経営環境から受ける影響と取るべき対応は業態により異なる。本白書では、同業他社への委託比率・受託比率別に業界企業を「自立型」「元請型」「中間型」「下請型」の4類型に分類し、それぞれの特性を分析した。




元請型:市場のグローバル化の影響小、ユーザ企業の業績・IT投資動向についてはマイナス要因との回答がプラス要因を上回る。

下請型・中間型:市場のグローバル化がマイナス要因

自立型:提供するサービスの種類・範囲の変更がプラス要因


2.今後の提供サービス形態・構造のあり方・継続的成長のための人材

  • ユーザ企業における情報化投資の価値は「業務の効率化・コスト削減」「ITによる差別化と戦略的事業展開」「ITベンダーとの共同による新規市場開拓等による新たな価値共創」である。それぞれについてのサービス提供イメージを整理した。
  • 情報サービス業の主な提供サービス形態は「個別開発によるSI」「パッケージ・ASP」「アウトソーシング・ビジネスプロセスアウトソーシング」である。
  • それぞれについて顧客から受注するためのビジネス要件を整理するとともに、それを実現するために必要な人材スキルを、
    「ユーザ企業の経営課題を認識し、的確な解決策を提示できる」人材
    「プロジェクトを管理する」人材
    「高度なIT技術のスキルを保有し、提供サービスに適用できる」人材
    の3機能に分類し整理した。

3.情報サービス企業における人材・教育の状況

情報サービス企業にとって不足しているスキルを調査してみると、「マーケティング力」「プロジェクトマネジメント力」「セールス力」で60%以上の企業が不足と回答している。次いでコンサルティング関連のスキルがあげられている。




人材育成上の課題を売上規模別に見ると、売上規模の大きな企業では、「業務多忙であり教育に割く時間がない」「教育の効果がわかりづらい」「戦略的な人材教育ができていない」に集中しているのに対して、売上規模の小さい企業では教育体制面,費用面での課題が大きな課題となっている。



情報サービス産業は人材への依存度が高い業界であり、事業戦略に沿った人材戦略を展開することが重要である。調査結果によれば「事業戦略に沿った人材戦略が展開されている」と回答した企業は全体の1割未満に止まっており、いまだ十分な人材戦略が展開されているとはいえない。



教育体系の有無については、全体の8割以上の企業が人材の教育体系があると回答している。ただし、ITスキル標準など外部標準を用いた人材の教育体系があるとの回答はまだわずかであり、今後の動向が注目される。



なお、本白書のサマリーについては、JISAホームページに掲載している。

本白書の入手方法については、政府刊行物センター及び全国の大手書店で販売される他、出版元であるコンピュータ・エージ社(03-5531-0070)から直接購入することも可能である。


問い合わせ先:(社)情報サービス産業協会 (担当者調査企画部 田畑) TEL:03-5500-2610

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