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会長挨拶

浜口会長   我々情報サービス産業は、情報システム・ソフトウェアの開発・運用を通じて、 産業や社会の情報化の進展に貢献してきました。その結果、当産業の売上高 は21兆円超、従業員は96万人の規模に達し、今や経済・社会を支えるインフラを担う産業として、今日の基幹産業の一角を占めるに至っています。

 さて、我が国に甚大な被害をもたらした東日本大震災は、経済社会システム 全体の在り方について再考を促すものとなりました。予期せぬ大災害や事故などいかなる事態が生じても、既存のシステムを滞りなく維持・運営できるようにするためには、BCP(事業継続計画)への取り組みとともに、防災、環境・ エネルギー、医療、交通、サプライチェーンなどの在り方そのものを変革することが必要であります。このような安心・安全な社会を実現する上で、最新のICT技術の活用は必要不可欠であり、情報サービス産業への期待はますます高まっています。

 また、急激に変化する企業のビジネス環境に柔軟かつスピーディーに対応するためには、情報サービスに携わる我々も、クラウドコンピューティングなどサービス化の推進やアジャイルなど短期・要件変化型の開発方法論など、様々な手法を駆使し、複雑かつ多様なビジネスモデルを素早く実現する必要があります。さらに、ますます加速する企業のグローバル化をICTの側面からアシストしていくためには、従来は国内中心にビジネスを行ってきた我々情報サービス産業も、海外ベンダーとの競合を見据えつつ、世界市場への国際展開を進めて行かなくてはならないと信じています。

 このような状況のもと、我が国情報サービス産業の最大の業界団体である情報サービス産業協会は、このたびの公益法人制度改革に対応し、2011年4月から一般社団法人へ移行しました。当協会は情報サービス産業の変革の流れを牽引し加速するために、今回の移行をいわば「第二の創設」と捉え、旧来の発想、活動にとらわれず、経済社会の発展と公益の増進に寄与するための取り組みを、真摯に、かつ果敢に実践していくことが何よりも重要と考えます。

 世界の人々が未来に明るい希望を持てるような、新しい経済社会の構築に向けて取り組んでいく所存ですので、関係各位の一層のご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。

2011年7月
一般社団法人 情報サービス産業協会
会長  浜口 友一