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講演タイトル

組織目標達成とIT導入の整合性を図るために ~GQM+Strategiesの紹介~

概要

ソフトウェア開発プロジェクトにおいては、何のためにそのソフトウェアが使用されるかということを十分に考えた開発が行われなければ、使いものにならないと評価される、いわゆる「動かないコンピュータ」となります。また、多くのソフトウェア開発プロジェクト間の優先順位についても、単に大きな声に従うというものではなく、関係すると推定される複数の要素を十分考察しないと期待された成果を出し難いと考えられます。

このような問題に対応するために、経営企画部門、業務部門および情報システム部門等において客観的判断を行える手法が求められています。

IPA/SECでは、ドイツ・フラウンホーファー協会IESEからのGQM+Strategies?という手法を複数の企業において試行し、どのように導入すれば日本で有効に活用できるかの共同研究を実施してきました。

当セッションにおいては、ある会社での試行から得られたものをベースにして、IPA/SEC作業部会において検討してきたものを、紹介します。

なお、GQM+Strategiesに関する詳細資料は、SECホームページから入手可能である。
<URL>
http://sec.ipa.go.jp/reports/20130325.html



講師

独立行政法人情報処理推進機構
ソフトウェア高信頼化センター システムグループ
研究員 平林 大典

プロフィール

1999年に大同生命保険のシステム部門に配属(後に、T&D情報システム(株)に出向)。
 システム開発現場における基幹系システムのSEや情報系システムのリーダー、本社企画部門におけるシステム化計画の策定・推 進担当を経験。
2012年よりIPA/SECに勤務し、現在に至る。 
IPA/SECにおいては、GQM+Strategies手法など、主として超上流工程の研究テーマを担当。

講師

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
金融・社会インフラシステム技術開発室 コンサルティング1部
部長 野村 典文


プロフィール

1983年に某大手総合電機メーカーに入社。半導体製造、検査装置の組み込みソフト系のエンジニアを経て、半導体工場MES 系の開発、生産管理システム開発のプロジェクト・マネージャを経験。 2003年より現勤務先に移り、システムコンサルティングに従事。主にIT戦略、システム企画・計画、要求分析等の超上流を 担当し、現在に至る。 最近では、ユーザ企業の情報システム部門が変わらなければ、日本の企業のIT活用は向上しないとの考えに至り、情報システム 部門変革に向けた取り組みに力を入れている。 IPA/SECにおいては、2010年度よりプロセス改善WG(NPT5)に委員として参画。そこで出会ったGQM+ストラ テジー手法の研究に従事し、今年度からは多くの企業への普及展開を実施する予定。

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