S3b 事例研究

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講演テーマ

ソフトウエア開発におけるQCD指標を活用した品質向上への取組み
 ~ユーザ部門における品質管理の実践的手法の確立~ 

発表者

KDDI株式会社
吉田 守

概要

プラットフォーム開発本部では、通信サービスに係る多種多様のシステム開発を実施しており、2008年頃当時は標準的品質管理手順もなく開発担当者の知識経験に依存していたため、開発プロジェクト管理項目の漏れや、開発案件毎のQCD(Quality, Cost, Delivery)のばらつきの大きさ、開発担当者異動時の品質劣化の懸念等に対する問題解決が求められていた。

ソフトウエア開発業務における品質管理は、それに係る開発担当者の負荷、統計分析結果の精度・適用性、開発担当者への有効性の理解浸透等の課題から、その実現・定着化が難しい状況にあったが、「品質向上への実践的手法の確立」に向けてPDCA活動を繰り返し取り組んできた。

本稿では、この取組みにおいて採用した「ソフトウエア開発プロセスの標準化」及び「ソフトウエア開発のQCD(Quality, Cost, Delivery)指標管理による定量的〝見える化“」の実施内容を事例紹介する。

具体的には、問題解決のために導入した「標準的ソフトウエア開発プロセスの雛型作成」、「開発規模測定へのFP(ファンクションポイント)適用」、「最適なQCD指標の適用」、「QCD分析手法の標準化」の4つの観点から、当社開発案件で実際に適用した具体的手法・実施結果、QCD指標適用時の留意点等を紹介する。

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