第2回 ビジネス変革委員会

 10月6日(火)、JISA会議室において、第2回ビジネス変革委員会(島田俊夫副会長、(株)CAC Holdings取締役会長)が開催された。参加者21名。当日は、本新興国市場への取組並びに海外視察の方針について検討を行い、当初計画していたスリランカ視察をとりやめ、Industry 4.0をテーマとしたドイツ視察の可能性について検討することを決めた。またIoTワークショップも順調なスタートを切ったことが報告された。

 その後、元本田技研工業IT部門長・有吉和幸氏(オフィス有吉・代表)より、HondaにおけるITの役割-IT/IoT利用動向-についての発表と意見交換がおこなわれた。

 講演要旨は次の通り。
  •  経営計画に基づきITシステムを構築するのは理想的に見えるが、システム構築には年月を要するので、経営計画に基づいた事業の実施後にIT システムが完成するといたことが起きかねない。そのため、IT部門から経営課題対応をスピードアップするための仕組みを作った。
  •  ITは手段であって目的ではないので、IT/IoTで経営を語ることはない。IT部門主導ではなくユーザーと一体になって推進しないとうまく進展しない。
  • 車のセンサー情報については、データが膨大となるため企業単位のサーバーでなくクラウド活用が前提となる。
  • 車から情報ネットワークへのアクセス手段については、スマホを社内で活用出来る方向に進むように思う。
  • Industry 4.0について、ドイツは生産の中でセンサー利用を取り入れているが日本ではロボットによりスピードアップとコスト低減を図っている。

(山本)

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