第1回 財務税制委員会

 平成28年5月30日、第1回財務税制委員会(委員長:梅沢幸之助((株)電通国際情報サービス 取締役常務執行役員)が、JISA会議室において14名の出席により開催された。当日の議題は次のとおり。

  1. 平成28年度委員会企画書案の確認
  2. 意見書案に関する検討
  3. 報告書の発行について

 まず、上記1については、企業会計基準委員会において、包括的な収益認識基準の開発が開始されたことから、この対応を図ることを活動の柱とすることで企画案通り了承された。

 次に上記2については、事前に送付したドラフトについて検討を行った。この結果、論点9(1)の工事進行基準の取扱いについて次の指摘があり修正することとなった。
 IFRS第15号の「適切な進捗度の測定方法を適用するために必要となる信頼性のある情報」の獲得に係る行為が我が国の「工事契約に係る会計基準」における「より高度な管理」に相当するものとの見方で一致しているが、この理解で差し支えないかを確認すべきとの指摘である。
 それ以外については特段の指摘はなく、原案で可決した。提出した意見は下記に掲載している。

 「収益認識に関する包括的な会計基準の開発についての意見の募集」に対する意見等

 最後に上記3については、元となるIFRS基準でFINAL版の公表が未了となっているため、報告書の発行に至らないことを事務局から報告した。この結果、当該部分を除いて発行することで了承された。

 次回は、平成29年度税制改正要望に係る検討を行う予定。

(田中)

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