第2回 標準化委員会

 標準化委員会(委員長:伏見諭、東海大学)が12月2日、JISA会議室にて開催された。
 出席は委員10名。

 はじめに、前回議事録の確認が行われた。前回、委員はそれぞれ、特定の規格策定委員会等に参加し規格の動向を調査する委員(リエゾン)、JISA標準化WEBのメンテナンスを検討する委員、IoTに係わる規格を調査する委員の3グループを設置し、各委員がどこに参加しているかを確認した。ペンディングとなっていた保守・運用関係の検討グループについては、参加者が集まらなかったことから設置しないことになった。

 次に、ソフトウェア工学関連の規格動向についてリエゾンを務める委員から報告が行われた。
伏見諭委員長からはISO/IEC JTC1/SC7(ソフトウェア工学全般)について、北野敏明委員(新日鉄住金ソリューションズ(株))からはSC7/WG10(プロセスアセスメント)について、それぞれ報告があった。
また、佐枝三郎委員(城西国際大学)からはISO/TC258(プロジェクト、プログラム及びポートフォリオマネジメント)について、水野義嗣委員(情報サービス産業協会)からはJTC1/SC27 WG1(クラウドセキュリティ)について、それぞれ報告があった。
 SC7/WG7を主にシステム及びソフトエウェアのライフサイクルに関連する規格動向については、室谷隆委員(TIS)から提出された報告資料を伏見委員長が説明した。

 IoTに係わる標準化動向の俯瞰図作成を目指す調査は新たなミッションである。
 加藤秀樹委員(東芝ソリューション)からIoTに関連する標準化動向の調査対象として5つのコンソーシアムが挙げられ、標準化の観点からそれぞれコンソーシアムの活動ポイントなどが説明された。図式化するとネットワークドメイン側の各層のインターフェースとデバイスドメイン側の各層のインターフェースを標準化することが技術的な課題であることが示された。

 また、大井昭久委員(野村総合研究所)からは、情報の流れと関連技術、調査対象とすべき標準化団体とその取組概要、各コンソーシアムが自らの対象とする市場、コアとなる技術が説明され、今後の検討の進め方及び成果の出し方についても引き続き系統して行くことになった。

 次回は2月3日、標準化動向及びIoTに係わる標準化調査の検討に加え、JISA標準化WEBのメンテナンスチームから、運用及び更新の方針等について報告を受け議論する予定。

(尾股)

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