第1回 技術強化委員会 標準化部会

平成26年4月16日16時より、第1回標準化部会(部会長:伏見諭、(東海大学))がJISA会議室にて開催された。出席者は委員12名。

まず、各委員から国際規格の動向について報告があった。ソフトウェアの品質に係わる規格では使用、製品、データの品質測定などが委員会で審議されている。またVSEに関しては産業別のプロファイルの議論が行われていることなどが報告された。

ソフトウェアライフサイクルプロセス規格(SLCP)はシステムライフサイクルプロセス規格と統合する方向で議論が進んでいる。これについて、規格の抽象度が高くなるため現場で使えない規格になる可能性が高まること、またソフトウェアの特徴である契約変更プロセスが無くなることなどに懸念が示された。

ISO/IEC JTC1で通常の手続きよりも手早く国際規格にするPASと言う手続きによって規格化が図られるケースが増えているとの報告もあった。

他の産業分野では、PASでは国際規格とは別なカテゴリー扱いになるが、情報分野に関しては、PASであっても通常の国際規格として扱われることになっている。

次に、平成25年度の総括ということで、健全性評価指標WG、VSE標準普及WG、ITBIZ標準化ガイドブック改定WGの進捗状況と成果物についての確認を行った。健全性評価指標WGでは、レポート制作が最終稿に入ったと報告があった。今年度は生田座長から早乙女座長へ交代し、よりユーザーの意見を反映させた活動を行っていく。VSE標準普及WGは、昨年度から取り組んできた「VSE標準導入の手引き」が完成した。書籍発行は4月26日の予定。ITBIZ標準化ガイドブック改定WGについては、一部先行してWEB公開を行う予定である。

最後に今年度の活動について、本部会で取り扱っていない規格や標準化の勉強会を開催することで、部会の垣根を越えた有識者との意見交換を行い、更に情報収集に努めることとなった。また、前年度に取り組んできたWEBコンテンツや刊行物についての普及活動に力を入れることを確認した。

次回開催は6月24日16時より、JISA会議室にて開催する。

(増田)

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