第4回標準化部会(部会長:伏見諭、(東海大学))が10月22日、JISA会議室で開催された。出席者は委員8名。
伏見部会長からISO/IEC JTC1/SC7(ソフトウェアエンジニアリング)で特に当産業に係わる小規模ソフトウェア開発プロセス規格、システムライフサイクル規格等の投票・審議状況について報告があった。また、伏見部会長は、クラウドコンピューティングにおける情報セキュリティ規格について、日本が2015年春に国際規格化を目指して活動していることなどを紹介された。
北野委員(新日鉄住金ソリューションズ)からはSC7/WG10(プロセスアセスメント)の審議状況について報告があった。プロセスアセスメント規格は、ISO/IEC 15504シリーズから後継のISO/IEC 33001シリーズの制定作業が続いている。
次に、標準部会傘下のWGの活動について各座長から報告と意見交換が行われた。
ITBIZ標準ガイドブック改定WGの活動状況について、木村座長(キャノンITソリューションズ)から報告あった。初版で取り上げたガイドブックの改定は終え、改定版で新たに取り上げるガイドブック紹介の執筆に係っていることなどが報告された。
また、JISA標準化WEBの作成状況について、先行して公開するコンテンツのレビューの状況や今後のスケジュール、JISA標準化Webの画面イメージなどについて木村座長及び事務局・鈴木から報告が行われた。
健全性評価WGについては生田座長(SCSK)から、現在作成中の『プロジェクト健全性評価指標利用ガイドライン』から発注者、受託者、利用者の各視点でのプロジェクト健全性評価チェックリスト及び結果の評価法について説明され、ほぼ完成に近いことが報告された。
VSE標準普及WGについては伏見座長及び事務局・尾股から報告が行われた。
本WGでは『スマートで信頼の置ける小規模ソフトウェア開発の手引き』を開発中で、レビューを重ねていることが報告された。
最後に、伏見部会長から、経済産業省産業技術環境局が平成26年度標準化テーマを募集しているので、高機能JIS開発、安心安全な社会形成のためのJIS開発、省エネルギー等国際標準開発等の分野で標準化のテーマがあれば応募されるよう案内された。
(尾股)