平成25年3月14日、第8回 技術委員会 技術調査部会 情報技術マップWG(座長:亀津 敦、(株)野村総合研究所)が、JISA会議室において、委員9名の出席により開催された。今回は、技術戦略に関する分析について討議が行なわれた。
技術戦略に関する分析では、ユーザ企業が重要視している技術と、JISA技術者が取り組んでいる技術のギャップを考察する試みを実施した。
ユーザ企業で重要視されている技術のトップ5は、「ビジネスインテリジェンスへの取り組み」「ビックデータへの対応(データウェアハウスの刷新、分散処理基盤の活用)」「クラウドコンピューティング基盤の提供・活用(IaaS、PaaS)」「アジャイル開発」「スマートフォンやタブレット端末の導入」となっている。一方、それに対する技術のJISAエンジニア取組状況は以下の通り。
要素技術名
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SI実績指数
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順位
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着手意向指数
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順位
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D. PaaS
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0.195
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86
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0.525
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5
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D. HaaS、IaaS
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0.191
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89
|
0.485
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17
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D. DaaS
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0.119
|
111
|
0.495
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13
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D. 大規模分散フレームワーク
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0.128
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108
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0.519
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6
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D. クラウド基盤ソフトウェア
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0.277
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67
|
0.511
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7
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H. スマートフォン
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0.184
|
90
|
0.604
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1
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F. データウェアハウス
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0.322
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58
|
0.388
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51
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F. BI
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0.279
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66
|
0.427
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33
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F. データマイニング
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0.192
|
88
|
0.525
|
4
|
H. スマートフォン
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0.184
|
90
|
0.604
|
1
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H. タブレット端末
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0.229
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75
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0.590
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2
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L. アジャイル開発/反復開発
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0.229
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76
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0.472
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20
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全般の傾向としては、ベンダ、ユーザ双方が重要としている技術に関しては、JISA技術者においても今後の重要技術と認識をしているという状況となっている。
今回会合にてすべての分析結果について検討が終了した。内容については調査報告書を取りまとめ、平成25年5月に発行する。
(大原)