第7回 技術委員会 標準化部会

 標準化部会(部会長:伏見諭、東海大学)が4月16日、JISA会議室で開催された。委員7名が出席した。

1.ソフトウェア関連の標準化動向の報告と意見交換

 伏見部会長及、室谷委員(ITホールディング)、佐枝委員(城西国際大学)及び鈴木(JISA)から、ソフトウェアエンジニアリング(ISO/IEC JTC1/SC7)を中心に,以下のプロジェクトについて現状と見通しの報告があった。

 ユーザビリティの調べ方、ソフトウェア製品の品質評価、データ品質の評価,ソフトウェア保証、SLCPを利用するためのガイド、ポートフォリオマネジメントなど。

 また、所定の期間内に一定の成果を出せなかったプロジェクトに対して、ISO事務局がそのプロジェクトをキャンセルする事態が起きていることなどが報告された。

2.各WG活動報告

 ITBIZ標準ガイドブック改定WG(座長:木村雅信、キャノンITソリューションズ)は改定版で新たに取り上げたテーマの原案作成を進める一方、初版で取り上げたテーマ及び規格・ガイドラインの改定状況の確認、改定版で取り上げるテーマとの統廃合など進めている。初版で取り上げたテーマの見直しの基準などを検討し、次回までに各委員が全編に渡り、見直しをかけること、「本書の使い方」、「略語集」などの担当や、出典協力先の了解の取り付けなどについても初版同様に作成することになった。

 当初の予定より全体の作業量が大きく膨らんでいるため、スケジュールの見直し案を検討した。

 また、JISA標準化WEBの改訂案について、佐枝委員から説明され検討した。これについては、作成に標準化部会委員の協力、事務局との調整などもあり、標準化部会で説明し協力を要請することになった。

 健全性評価WG(座長:後藤卓史、構造計画研究所)はプロジェクト健全性評価指標の利用ガイドの作成を進めている。今年度はユーザ-からも委員に参加して頂き、機能、非機能、PMの観点から健全性を評価するなどの検討を行っていることが報告された。

 利用ガイドはほぼまとまりつつあり、後日、標準化部会にもレビューをお願いする旨の要請があった。HPにて公開を予定している。

 VSE標準普及WG(座長:伏見諭)はISO29110(JIS x 0165)の解説本を作成している。解説本はプロセスの解説と活用事例の紹介に多くのページを割り当てている。その原案の検討を進めてきたが、今後は導入部やトピックの検討を行い、荒削りながら解説本の全体像を連休前までに作成する予定であることなどが報告された。

 また、意見交換のなかで、VSEはISO9000マネジメントシステムの構築に役立つといった意見が新興国に根強くあることなどが紹介された。

3.JISA標準化WEB改定案の検討

 現在、標準化部会ではJISA標準化WEBを公開しているが、この度、『「ITビジネス標準化」に役立つ情報をまとめて紹介する本』を改定するにあたり、併せて同WEBをも改定することとした。木村座長及び佐枝委員から現状の構成、改定案、スケジュール案などを説明し、部会長やリエゾン委員の協力などを要請した。

 標準化部会及びWGの成果をWEB上で公開するものがあることなども踏まえて、構成、コンテンツの調整、標準化の動向とWEBの改定時期などについて議論があった。

 次回(6月18日開催予定)までに、部会長他数名の委員と事務局で改定案をまとめ部会に諮ることになった。

(尾股)

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