第5回 技術委員会 ソフトウェアエンジニアリング部会クラウド技術調査WG

 平成25年4月12日、クラウド関連技術を調査する、クラウド技術調査WGが開催された。当日は(株)NTTデータ プロジェクトマネジメント・イノベーションセンタ 柴山洋徳氏をお招きし、「Agile×Cloudで実現する継続的デリバリー」と題して講演会を開催した。また「開発プロセス調査」チーム、「SLA調査」チームの活動進捗について報告した。

 柴山氏の講演では、昨今の変化の激しいビジネス環境において、従来型の情報システム開発の手順では、顧客の要望に対し迅速な対応が出来ない、そのためAgile開発が注目されているが、IPAの統計などによるとウェブ系やユーザ企業内で盛んになっている一方、ビジネスシステムを開発するIT企業では取り組みが遅れているとの指摘があった。

 変化の激しいビジネス環境に適合するためには、ITは早期リリース可能な「継続的デリバリー」が必要であり、そのためにIT企業はAgileとCloudを組み合わせたソフトウェア開発環境を用いることが有効であると説明した。

 「開発プロセスチーム」は前回の継続案件として、北米でのクラウド実態調査の計画が進行中であること、「SLA調査チーム」はシステムインテグレーション事業におけるサービスレベル指標の抽出を検討中であること、の報告があった。

 なお「開発プロセスチーム」の北米調査結果は、7月24、25日に開催される『SPES2013』の二日目に報告する予定である。

(鈴木)

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