第1回 技術委員会 標準化部会

 平成24年4月17日、第1回(通算22回)標準化部会(主査:伏見諭、東海大学)がJISA会議室にて開催された。参加者20名。

標準化部会は、次のテーマで活動している。
(1)JTC1/SC7とのリエゾン活動
(2)業界標準の取り組み「プロジェクト健全性評価指標」
(3)VSE-JIS化翻訳
(1)は従来からの継続活動、(2)(3)は平成23年度からの活動である。

(1)リエゾン活動では、SC7、SC7/WG7、SC7/WG10、SC7/WG24、SC7/WG25に委員を派遣し、規格策定の動向、及び当産業への影響等を把握している。これらの活動は「標準化活動ウェブサイト(URLは下記参照)」をご確認いただきたい。

(2)業界標準への取り組みとして、3年前より「プロジェクト健全性評価指標」策定を行っている。この指標は、プロジェクトを常に良好な状態、すなわち受注者、発注者、利用者の各ステークホルダが目標を達成しやすい環境を構築することを目的に考案した。本指標の特徴は、ステークホルダ間の人間的な側面にスポットを当て、ステークホルダの「行動」と「行動から生じた結果(有形、無形の成果物)」を評価し、その評価を相互に受け入れることで、真のパートナーシップを醸成するものである。今後会員からのパブコメを頂戴し、公開していく予定である。

(3)VSEはVery Small Entitiesの略で、小規模企業またはプロジェクトを指す。これらVSEのソフトウェアプロセスを定義した、ISO/IEC29110シリーズPart2の翻訳作業にあたった。本規格は、JISAの中核をなす中堅、中小企業にとって、共通フレーム等の大規模ソフトウェアプロセスに代わるものとして、大いに利用が期待される。現在、日本規格協会において当協会が提案した原案の審議中である。

当日は本年度の活動について意見交換を行い、上記活動のほかに、2年前に発行した「ITビジネス標準化に役立つ情報をまとめて紹介する本」の改訂作業、標準化セミナーの開催を活動目標とした。

本部会の活動は、「標準化活動ウェブサイト」にて適宜掲載する。

(鈴木)

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