第2回 企画委員会 知的財産部会

 平成24年8月6日、第2回企画委員会知的財産部会(部会長:内池正名、日本電子計算(株) 顧問)が、JISA会議室において開催された。会議は、同部会のメンバー11名に加え、特許庁から小林徹知的財産研究官、山田正人総務部総務課制度改正審議室室長、山田繁和審査業務部意匠課意匠制度企画室室長含め5名、経済産業省商務情報政策局情報処理振興課から松永武志係長の計17名の参加を得て行われた。

 会議の概要は以下のとおりである。

(1)前回部会(5月15日)開催以降の部会活動の共有

・JISA特許ブックレッツの改訂状況について

 JISAブックレッツ-5「SEのための特許入門」改訂第4版の原案は、現在、外部専門家に監修依頼中であり、その結果を踏まえて、本年10月には改訂版が完成する見通しであることを事務局から報告した。

・ SPES2012セッションF3f 講演概要の共有

 本年7月にJISAで開催されたSPES2012において、知的財産部会メンバーである(株)NTTデータ技術開発本部知的財産室課長の岡洋子氏が「ソフトウェア開発における著作権問題の落とし穴~プロジェクトメンバーへの知財教育の重要性~」と題する講義を行った。部会当日はその概要とSPES2012での反応等を共有した。

・JISA知的財産権セミナー「ソフトウェア取引と著作権契約」について

 知的財産部会では、JISAブックレッツ-6「情報サービスと著作権」改訂第2版の監修者である吉田正夫弁護士を講師に、8月8日にJISA知的財産権セミナー「ソフトウェア取引と著作権契約」を開催する。部会当日はその準備状況等について共有した。

・知的財産部会・制度対応WGの活動状況について

 「知的財産推進計画2012」のうち、初回制度対応WG(6月4日)で確認した情報サービス業に関わる施策例(「職務発明制度を始めとする知財管理の在り方の検討」「技術流出防止に向けた対応の強化」「営業秘密に対する意識向上」「社会経済の変化に柔軟に対応した著作権制度の整備」「クラウド型サービスのための環境整備」)を共有した。

(2) 3Dデジタルデザインを含む意匠の保護対象拡大について

同議題からは、特許庁担当官を交えて行った。

特許庁からは、産業構造審議会知的財産政策部会意匠制度小委員会の審議動向について報告がなされ、特に、画面デザインに関する他社権利調査負担の軽減策について意見交換が行われた。

 意匠制度小委員会では、9月中下旬の会合で画面デザインの意匠保護に関する報告書案が示される予定であり、その後はパブリックコメント等を経て12月頃には報告書が取りまとめられ、意匠法改正プランが示される見通しである。

【参考】

○JISAブックレッツ6「情報サービスと著作権」改訂第2版の発行について

(茂木)

  •  

このページの先頭へ▲