第4回 国際委員会

平成23年12月14日(水)、平成23年度第4回国際委員会(委員長:五十嵐隆富士通FIP(株)会長)が開催された。出席者は事務局を含め15名。

まず、国際交流、日中部会、グローバルビジネス部会、国際公共政策部会の活動状況について事務局より以下の通り報告した。

○国際委員会の担当となっている国際交流については、次の通り実施した。

(1) 五十嵐委員長、守谷委員と事務局がメキシコ・グアダラハラでのWITSA理事会・公共政策サミット(11月6-8日)に参加し、各国の代表者と交流した、

(2) ベトナム・ハノイでのJapan ICT Dayにあわせ訪越ミッションを派遣(12月23-27日)、11社16名が参加した。セミナー参加、企業視察の他、ビジネスマッチングも行われ、日本企業1社当たり5-10社のベトナム企業と個別ミーティングが行われた。

(3) インドネシア・ジョグジャカルタでのASOCIO総会・サミット(11月27-28日)にJISA代表団を派遣、浜口会長以下20社26名が参加した。ASOCIO総会では、五十嵐委員長がASOCIO副会長に選任された(任期2012年12月末)。28日のサミットでは、リンダ・アマリア・サリ 女性エンパワーメント・児童保護担当大臣による講演が行われた。29-30日にかけては、企業視察と現地進出企業によるセミナーを開催した。何事にも不透明な部分がある国情だが、人口とその構成を考えると将来性は魅力的であり、日系企業の進出も大幅に増加しているところ。

○日中部会では、11月2-3日に、中国・青島で第15回日中情報サービス産業懇談会を 開催した。中国のソフトウェア・情報サービス市場は、前年比31.3%増の13,364億元、輸出は44.3%増の267億ドル、アウトソーシング輸出は22.9%増の53.5億ドル、産業就業者数は315万人に達している。今回の日中懇談会では、特にパネルディスカッションにおいては、日本側パネリストが中国語で発表を行う等、中国市場重視の姿勢をアピールした。また、3日には、ビジネスセミナーを開催し、参加各社のビジネス増進の機会を提供した。また中国の医療事情に関するレポートをとりまとめ中である。

○グローバル部会では、インド準大手ベンダーを招いた意見交換をおこなった。またワーキンググループを2つ(グローバルサービス検討WGとグローバル化推進WG)設置した。前者のWGでは、オートマチックにグローバル化のプロセスを進めることができるようなポータルサイトを作るべくコンテンツを収集中。後者のWGは、更に2つのグループに分け、「グローバルプロジェクトを通じたノウハウ」、「人材育成・キャリアプラン・文化制度の違いに関する知見と体験」の事例を集め、会員企業の参考に資するために「ブックレッツ」として発行するべく、とりまとめ中である。

今後の予定としては、1月17日に「グローバル人材育成セミナー」、2月12日~18日に「インドITビジネス・スタディミッション」の派遣を企画中であることが報告された。

なお、インドスタディミッションに関しては五十嵐国際委員長が都合により参加が難しいため、西島グローバルビジネス部会長にミッションリーダーを委任した。

意見交換

○市場という観点からは、日本も国際も同様に重要と捉え、日本を国際市場のうちの一部としてみる観点が必要ではないか。国内、国際と分けることについてどの程度意味があるのか。

○人材を海外研修へ出した後日本へ戻すと、適当な活躍の場がないという実情もある

○世界のセキュリティレベルと日本とでは大きな違いがある。

○IT企業の社員であるのに、モバイル機器の利用制限について極めて細かい規制が作られていたりする。IT企業の社員が利用制限によりモバイル機器を使いこなせないようになっては、これからのビジネスが成り立たない。規制のあり方を考えるべき。

次回会議は、後日あらためて設定することで閉会。

*なお、その後の打合せにて、3月6日または9日午後16:00頃より、今年度総括と来年度に向けての課題をテーマとして、委員会及び部会メンバー全員が参加する形式で実施することとした。会議終了後には懇親会も実施予定。

(山本)

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