第3回 市場委員会 価格モデル部会

 平成24年3月7日、市場委員会価格モデル部会(部会長:宮地秀明、(株)インテック相談役)がJISA会議室において11名の出席により開催された。

 今回は、受託ソフトウェア開発に係るメトリクス調査等を手掛けられている(社)日本情報システム・ユーザー(JUAS)の細川泰秀顧問をお招きし、前回に続き、JISA価格モデルの今後の計画策定を考える上での参考としてお話をうかがった。

 細川顧問には、当部会が平成22年11月30日に開催した「JISA価格モデル公開シンポジウム」にてご講演いただき、JISA価格モデルの調査研究成果について示唆をいただいた。今回は、その講演内容をベースに、その後のJUASにおけるソフトウェアメトリックス調査等の研究成果もふまえた発表があった。

 細川顧問のJISA価格モデルに関する全体評価の概略を紹介すると次のとおり。

・モデル式の考え方はJUASモデルとほぼ同じで評価できる。

・プロジェクト要件は、ベンダとユーザの双方のリスクを含める必要がある。

・品質要件とプロジェクト要件は、増強工数の時間が示されているが、これに留まらず、妥当性の基準が必要。

・JISA価格モデルの基本的な考え方である、要件定義まではユーザの責任で実施し、後のプロセスはベンダが責任をもって開発する請負契約方式は世界的にみても進んでいるといえる。我が国のプロジェクト管理方式を世界にアピールすべき。

 次回もJISA価格モデルの今後の進め方について意見交換を行うほか、これまでの検討をもとに次年度部会企画案を検討する予定。

(田中)

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