第3回 市場委員会

平成23年12月21日、第3回市場委員会(委員長:岡本 晋、ITホールディング)がJISA会議室において委員7名、オブザーバとして経済産業省商務情報政策局情報処理振興課の朝倉課長補佐、竹田係長、河野JISA副会長・専務理事はじめ事務局7名の計16名により開催された。

当日は、最初に各部会(サービス化部会、契約部会、価格モデル部会)より活動報告を行い、その後に「労働集約型ビジネスからの転換について」をテーマに自由討議(ディスカッション)を行った。議論での主な意見は次のとおり(順不同)。

【サービス化に向けた人材について】

・言われた通りのソフトウェアを作り続けてきた人は、指示命令がなければ動けない。

・サービスビジネスを提供する人材は、受託開発だけをやってきた人材とは異なるのではないか。

・ユーザが求める人材像が変わってきている。技術力からコミュニケーションが重要視されるようになってきた。

・顧客業務を熟知した人材がキーパーソンになる。

【業界構造の変革について】

・多重下請構造から、役割を分担して顧客へサービスを提供する水平連携構造に変化するのではないか。

・水平連携により顧客へサービスを提供する企業は今後増えていくが、個々の企業におけるビジネススタイルは現状とあまり変化がないのではないか。

・受託開発で提供するシステムと、SaaS等のサービス型で提供するシステムは、その適用領域を正しく判断することが重要である。

・上記の様な変革が進む場合、就労者の職務要件と労働人口の変化を把握する必要がある。

【サービスビジネス推進での論点】

・サービス化が進むことにより、本当に業界が活性化するのか?

・サービスの提供方法を検討すべき。(既存基盤を活用した方法がよいなど)

次回は、「サービスビジネスの変革への挑戦事例」について各委員より発表し、意見交換することとなった。

(大原)

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