基調講演

7月17日(木)[F01a]基調講演1
「情報サービス・ソフトウェア政策について」

八尋 俊英
経済産業省 商務情報政策局
情報処理振興課長
【概要】
我が国産業のIT 化と生産性、IT 人材の現状、さらには、世界のIT 産業の戦略など我が国のIT 産業を取り巻く現況について分析するとともに、IT 産業の競争力についても触れた上で、その現状と課題を踏まえ、経済産業省として現在、又は今後展開していこうと考えている情報サービス・ソフトウェア産業強化政策について概説する。その柱は、 (1)高度IT 人材の育成、(2)地域・中小企業の生産性向上、(3)情報システム・ソフトウェアの安心・安全の確保、そして、(4)イノベーションの促進、である。それぞれについて具体的な施策展開を述べる。

【プロフィール】

八尋 俊英(やひろ としひで)
経済産業省商務情報政策局情報処理振興課長

ロンドン大学LSE法律大学院(LLM)修士課程/ロンドン私立大学コミュニケーション政策センター修士課程修了

1989年 (株)日本長期信用銀行入行
1998年 ソニー株式会社入社
2005年 ソニー株式会社退社
2005年7月 経済産業省入省
2007年7月 現職に就任

7月17日(木)[F02a]基調講演2
「宇宙と信頼性」

樋口 清司
宇宙航空研究開発機構
情報化統括/月・惑星探査推進グループ統括
【概要】
1975年、きく1号の打ち上げ以来、宇宙開発の実利用が進み、知らず知らずのうちに宇宙が日常生活に身近で不可欠なものになってきている。この講演では、人類が目指す宇宙への距離感や宇宙から見た地球観を、また、日頃ニュースなどで紹介されることが多くなった災害時における人工衛星の活用などをはじめ、ロケットや人工衛星などの宇宙開発の概要を説明する。更に、宇宙開発における信頼性(ソフトウエアを含む)の特徴を分析し、これまでの宇宙機の様々な事故・重大不具合とその対応策を紹介し、それらの経験から導き出された重要な考え方や心構えをまとめた。

【プロフィール】

1946年生まれ。
1969年名古屋大学理学部数学科を卒業。
1977年マサチューセッツ工科大学大学院航空宇宙学科修了。名古屋大学を卒業後、科学技術庁宇宙開発推進本部を経て宇宙開発事業団へ。小型ロケットの開発、H−1ロケットのシステム設計、国際宇宙ステーション計画の立ち上げ、将来計画の検討などを担当し、2003年10月〜2008年3月まで理事、同4月より現職。
情報化推進および月惑星探査を担当。

7月18日(金)[S01a]招待講演1
「国際競争力を担う高度情報通信人材の育成にむけて」

重木 昭信
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
代表取締役副社長執行役員
【概要】
ITが企業活動や国民生活にとって不可欠なインフラとなるにつれ、情報システムに対する要求はますます高度化、複雑化しています。また、自動車、携帯電話等の製造業の分野でも、搭載された組み込みソフトウェアがその製品価値全体に質的な影響を及ぼすようになっています。
ITの適用領域は社会経済のあらゆる場面へと拡大するにつれ、ITの重要性は今後も分野横断的に拡がっていくでしょう。言い換えれば、ソフトウェアがわが国の産業の国際競争力や国家の発展をも大きく左右する要因となっているのです。
それに支える高度IT人材の育成は、もはや情報サービス産業や個々のIT技術者だけではなく、日本全体で考えなければならない課題となっています。日本経団連では、2005年6月に「産官学連携による高度な情報通信人材の育成強化に向けて」を提言し、産業界が求める大学院レベルの実践的なIT教育のモデル作りに取り組んできました。また2007年12月に取りまとめた「高度情報通信人材育成の加速化に向けて―ナショナルセンター構想の提案―」では、国内の様々な取組を大同団結させるナショナルセンター的組織の必要性を訴えている所です。

【プロフィール】

1973年 日本電信電話公社に入社、データ通信機器の開発に従事。1988年のNTTデータ通信株式会社分社以降、公共分野における大規模システム開発の責任者を歴任し、2001年 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 取締役、2005年 同 常務執行役員、2007年6月より現職。CISOとしてセキュリティー戦略を練るとともに、プロジェクト管理手法、開発プロセスの改善、システムの品質保証問題に取り組む。また、日本経団連 高度情報通信人材育成部会長を務める。

7月18日(金)[S02a]招待講演2
「International Software Engineering Standard for Very Small Enterprises」(通訳付)

Mr.Tanin Uthayanaka
Practice Manager,Softscape Asia Ltd., Convener of ISO/IEC JTC1 SC7/WG24
【概要】
ISO/IEC SC7 WG24 History
Brief history of how WG24 was formed and what is used to help drive the work in the future
Current WG24 Work
Overview of existing WG24 - ISO/IEC 29110 ISO/IEC 29110
Concepts, architecture and application of ISO/IEC 29100 in Thailand
Future of WG24 Work
Schedule of activities for ISO/IEC 29110